Subject   : ダチョウ

カテゴリー  : 生物 


 ダチョウ
 ダチョウの羽は、古代エジプトのファラオ、ローマ時代の提督たち、また中世ヨーロッパの貴族社会においても、帽子やコートなどの装飾として愛用されていました。しかしその後、自動車が普及したことで、帽子を用いるというファッションが衰退していくとともにダチョウの羽産業も一時衰退していきました。

 日本におけるダチョウ産業は、1991年に沖縄に入ったのが始まりで、その後北海道をはじめ各地に導入されてきました。静電気を帯びないというダチョウの羽の特性を活かし、精密機器装置のダスターとして利用され、最近では、食肉、皮の利用が着目されています。

 ダチョウの肉は、ほかの鳥類のほとんどが白身肉であるのに対し、牛肉の赤身に似た色をしており、子牛肉に似て柔らかく美味で、低コレステロール、低脂肪、低カロリーかつ高タンパク質で鉄分を多く含んでいます。ヘルシー肉、美容食として、注目されています。  ダチョウの皮は厚く、牛の皮よりも4-5倍の強度があり、財布やハンドバックなどに加工されています。 

 「世界で最も大きな鳥」にふさわしく、家禽化(かきんか)された卵も世界最大で、長さ11-20cm、横幅10-16cm、重さが鶏卵の25倍以上にあたる1400-1600gあります。卵殻の厚さは2-3mmあり、よく見ると表面はあばたになっていますが、手触りは陶器のようになめらかです(この殻を利用したエッグアートの置物もあります)。

 家禽化されたダチョウは年に30-100個の卵を産みます。成長すると、オスは立ち姿が2.1-2.5m、体重は105-125kg(食肉目的でよい飼養環境を与えると、14カ月齢で約100kgとなり出荷されます)になりますが、メスはこれよりやや小さめです。体が大きく翼が小さいため飛ぶことはできませんが、跳躍力が発達しており、時速70kmのスピードで最大8m跳躍できます。また、羽は、空を飛ぶ鳥とは異なり、左右対称にほぼ同じ量の羽毛が生えて均整がとれています。このため、ダチョウはエジプトでは裁判官のシンボル(左右平等)といわれていました

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 ⇒ 家禽(かきん)動植物に含まれる毒性物質

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