Subject   : パーミッションマーケティング

カテゴリー : ビジネス


 パーミッションマーケティング
 パーミッションマーケティングとは、顧客や消費者の許可を得て行なうマーケティング活動。あらかじめ承認を受けた顧客や消費者に対してのみ勧誘や販売をするため、レスポンス率が高く強引さを感じさせないという特徴がある。企業と顧客の間に長期的な友好関係を築くのに有効な手法である。

 伝統的なマーケティングは「マス・マーケティング」と呼ばれ、多数の一様なニーズを持った顧客が存在する市場を想定していました。「一億総中流」といわれていた以前の日本では、適合性の高い手法であったと考えられます。  しかし、顧客ニーズの多様性が求められるようになって以降は、顧客との関係性を重視した「リレーションシップ・マーケティング」が注目を集めるようになりました。リレーションシップ・マーケティングは、それぞれの顧客ニーズに応じてカスタマイズした商品、価格、販売方法を提供するという考え方をとります。

 ポータルサイト世界最大手のYahoo!社の副社長をつとめていたSeth Godin氏が提唱した概念で、個々の消費者や顧客の嗜好やニーズなどに合わせて一人一人個別に展開される「One to Oneマーケティング」をさらに進化させた形態ということができる。

現在、最も一般的なパーミッションマーケティングとして、消費者があらかじめ自分の趣味や嗜好を登録し、それに関連した企業からのメッセージを受け取ることを許可した上で配信される「オプトインメール」と呼ばれるダイレクトメール広告が挙げられる。

■ One to Oneマーケティング
 One to Oneマーケティングとは、「売り手1対買い手1のマーケティング」を意味し、企業が個々の顧客の嗜好や興味を分析し、それに合わせた提案を行うことで、取引を深耕していくという考え方です。
 amazon.comをはじめとしたインターネット販売での事例が注目されがちですが、パナソニックの「ナショナルショップ」のような店舗販売など、他の販売方法においても成立しうる考え方であるといえます。
 One to Oneマーケティングを実行する際には、「ライフタイムバリュー(LTV)」と「顧客への配慮」への留意が必要です。  ライフタイムバリューとは、顧客が企業にもたらしてくれる将来にわたっての期待収益を意味します。これが十分に大きい顧客に選択的に適用することで、はじめて企業の利益増大に寄与することが期待できます。  また、顧客が望まないのに、きめ細かな対応をしてしまわないように、顧客にあらかじめ「どのような情報なら進んで提供してくれるのか」「どのような情報なら受けてもよいか」を尋ねる「パーミッション・マーケティング」という手法が有効です。

 ⇒ BSC (バランスト・スコアカード)

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