Subject   : SWOT分析(スウォット分析)

カテゴリー : ビジネス


 SWOT分析( SWOT Analysis)
 企業のStrengths(強み)とWeaknesses(弱み)、外部環境をOpportunities(機会)とThreats(脅威)を分析し、事業環境を総合的に判断するためのフレームワーク。Strengths-Weaknesses-Opportunities-Threats analysis

経営戦略やマーケティング戦略を立案する際に使われる。外部・内部の環境を客観的に分析し、戦略の正しい方向性を導き出す。

 機会と脅威は、外部環境――すなわち組織が目的を達成するうえで影響を受ける可能性のあるマクロ要因(政治・経済、社会情勢、技術進展、法的規制など)とミクロ要因(市場規模・成長性、顧客の価値観、価格の傾向、競合他社、協力会社など)を列挙し、促進要因と阻害要因に分けることで導き出す。
 強みと弱みは、自社の有形・無形の経営資源――例えば商品力、コスト体質、販売力、技術力、評判やブランド、財務、人材、意思決定力などを検討し、それらが競合他社より優れているか、劣っているかで分類して導いていく。
 また、機会/脅威、強み/弱みは相対的なものであり、外部環境の変化によって強みが弱みに転じたり、分析者の解釈によって機会だったものが脅威になったり、ということがあり得る。このようにSWOT分析は主観的な裁量にゆだねられる部分が大きいため、需要や利益率の予測といった詳細・精密な分析には不向きである。結果よりも、過程に意味のある戦略立案手法といえる。

SWOT分析は、市場調査や社会調査などでは外部環境分析を先に行うことを強調して「OTSW分析」、シックスシグマなどではWをC(challenge)に替えて「SCOT分析」と呼ばれる場合がある。また、SWOT分析の拡張であるTOWS分析(SWOT分析を含んでいる)も、しばしば「SWOT分析」と呼ばれている。
 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]