Subject : 分子のキラリティ
カテゴリー : 学びの館 > 化学
分子のキラリティ
-
化学におけるキラリティーは、結合の組み換えなしには分子をそれ自身の鏡像に重ね合わせることができないという性質である。
キラルな分子をキラル分子という。キラル分子は、ちょうど右手と左手のように互いに鏡像である1対の立体異性体を持ち、これら2つの異性体は互いにエナンチオマー (enantiomer)、対掌体(たいしょうたい。対称体は誤り)、あるいは鏡像異性体(きょうぞういせいたい)であるという。
エナンチオマーの等量混合物をラセミ体という。
エナンチオマーの絶対配置を区別するにはRS表記法を使うが、アミノ酸や糖では絶対配置既知の化合物から相対的に決定される伝統的なDL表記法も使われる。
多くのキラル分子は不斉炭素などの不斉中心を持つが、不斉中心の存在はキラルであることの十分条件でも必要条件でもない
- ■ 対掌性
-
対掌とは右と左の手のひらの対を意味している。対称性と紛らわしいが、キラリティとは鏡像対称性の欠如であり、むしろ逆の意味になる。
⇒
[メニューへ戻る]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]