Subject : 第4回十字軍
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第4回十字軍
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第4回十字軍はイスラム教徒の本拠地エジプト(アイユーブ朝)を攻略すべく、北フランスの騎士団がヴェネツィアに集結した。しかし、予定の人数が集まらず、約束した船賃をヴェネツィアに払うことができなくなった。そこでヴェネツィアは、ハンガリー王国の保護下にあるザラ(Zara、現クロアチアのザダル)を攻略すれば支払延期に応じると提案した。背に腹は代えられない十字軍はザラを攻撃し占領した。
そのザラに、ドイツに亡命していたビザンツのアレクシオス皇子が現れ、帝位に復権するための助力を要請してきた。多額の見返りに目がくらんだ十字軍はコンスタンティノープルを攻撃し、アレクシオスを帝位に就けた。しかし彼には約束の金を支払う能力がなかった。これに怒った十字軍は、再度コンスタンティノープルを攻略し、破壊と暴行の限りを尽くした。この時、多くの美術品が西欧に持ち去られた。そして、フランドル伯ボードゥアンを皇帝とするラテン帝国を建てた(1204年)。
ローマ法王は逸脱した十字軍やヴェネツィアを破門したが、その後ラテン帝国を祝福した。十字軍はビザンツ帝国の領土を分割支配し、聖地に向けて動こうとはしなかった。ビザンツ皇帝は小アジアのニカイアに逃れ、ニカイア帝国(1204〜61)を建国した。ビザンツ帝国は一旦消滅した。
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<出典: 日本大百科全書(小学館) >
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