Subject : ゴール朝
カテゴリー : 歴史 >
ゴール朝
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12世紀中葉から13世紀前半までアフガニスタン地方に続いたトルコ系の王朝。グール朝ともいう。
12世紀後半から13世紀初頭にかけて、ギヤースッディーン・ムハンマドとシハーブッディーン・ムハンマドの治世に、ガズナ朝にかわってその権力を確立した。とくに後者は「ゴールのムハンマド」として歴史上有名であり、聖戦(ジハード)を称して北インドに侵入軍を送り、1192年にはクトゥブッディーン・アイバク指揮下のゴール軍がヒンドゥー王のプリトゥビラージを破ってのちは、そのインド侵入軍の一隊は遠くベンガル地方にまで進撃している。しかし、彼自身はインドの支配者となることなく、支配層の内紛のため1206年にゴールで暗殺され、西北インドの征服地はアイバクの権力のもとに置かれた。ゴール朝はアフガン台地のトルコ系王権であるが、インドにイスラム教徒たるトルコ人の支配を確立させる道を整える役割を果たした点で重要である。
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<出典: 日本大百科全書(小学館) >
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