Subject : 第6回十字軍(1228−29)
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第6回十字軍(1228−29)
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神聖ローマ帝国フリードリヒ2世は、教皇から十字軍派遣を迫られるがなかなか出陣しようとしなかった。1228年、ようやく重い腰を上げたフリードリッヒは第6回十字軍を起こした。しかし最初から戦う気はなく、外交交渉による聖地回復を模索していた。
一方、アイユーブ朝には十字軍を迎え撃つ余力はなく、スルタンアル・カミール(サラディンの甥)は講和を決意した。1229年、10年間の休戦とエルサレムを西欧に返還することを取り決めたヤッファ条約が結ばれ、フリードリッヒがエルサレム王に就任した。フリードリヒとアル・カミールはお互いのその人物を認め合い、1238年にカーミルが亡くなるまで深い交際を続けた。
この十字軍はエルサレムを無血で奪回したのに、西欧の評価は低かった。フリードリヒは教皇との争いに忙殺され、再びパレスチナを訪れることはなかった。また、イスラムとの和平も長続きせず、休戦協定が切れるとエルサレムは再占領された(1244年)。
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<出典: 日本大百科全書(小学館) >
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