Subject : 大空位時代
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大空位時代
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ホーエンシュタウフェン朝の没落から、ハプスブルク家のルードルフ1世の即位まで、ドイツにおいて名目上の国王のみで実質的支配者が存在しなかった時期(1256〜73)。
1254年、国王コンラート4世Konrad(在位1250〜54)の死によりホーエンシュタウフェン朝は断絶し、彼の生前から対立国王に選出されていたウィルヘルム・フォン・ホラントWilhelm von Holland(1227/28―56、在位1247〜56)も1256年に死亡した。この混乱のなかで、イギリス、フランスなど諸外国は、ドイツの王位を獲得すべくドイツ国内の聖俗諸侯に働きかけ、その結果、翌57年、ケルン、マインツ両大司教、ライン宮廷伯、ベーメン王が、イギリス国王ヘンリー3世の弟コーンウォール伯リチャードを、他方トリール大司教、ザクセン大公、ブランデンブルク辺境伯、ベーメン王(二重投票)はカスティーリャ王アルフォンソ10世を、それぞれドイツ国王に選んだ。だが2人ともイギリス国王とフランス国王の傀儡(かいらい)にすぎず、ほとんどドイツに姿をみせることもなかった。
1272年リチャードの死とともに、このような変則状態を克服しようとする動きがおこり、二重選挙を避けるため、候補者の選定をライン宮廷伯に一任した。その結果ハプスブルク家のルードルフ1世が国王に選ばれて、大空位時代は終わった。
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<出典: 日本大百科全書(小学館) >
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