Subject   : バングラデシュ独立 

カテゴリー  : 歴史  > 


 バングラデシュ独立
東パキスタン地域のベンガル人独立派に対し、西パキスタンの中央政府は軍を空輸して武力鎮圧を試み、これに呼応した反独立派のイスラム過激派組織がベンガル人の大量殺戮を行い、死亡者は9ヶ月で300万人に達した。これは第二次大戦全期間の日本の死者数に匹敵する。

殺戮から逃れようとした東パキスタン住民難民が大量にインドに亡命したことから、インド政府が1971年12月3日に介入(第三次印パ戦争)しパキスタン軍が1971年12月16日に撤退、東パキスタンは「バングラデシュ」として独立した。

この独立戦争には前史がある。1952年、パキスタンの植民地支配に対し、バングラデシュは自国言語バングラを守るため立ち上がった。1962年から1969年にかけてベンガル人からの激しい反発があり、パキスタンの軍事独裁者の失墜に至った。1970年、パキスタンの議会選挙があり、パキスタン・アワミ党が過半数を獲得した。しかし憲法に反しパキスタンの指導者たちは党に権力を譲ることを拒んだ。1971年3月7日、ベンガル人のリーダーS. K. ムジブール・ラーマンがパキスタン政府への非協力政策を10万人の立ち会う元宣言した。



<出典: 日本大百科全書(小学館) >
 ⇒ 世界史年表

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