Subject : 古代ギリシア
カテゴリー : 歴史
古代ギリシア
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ギリシアは地中海の東部、アドリア海・エーゲ海・黒海などに囲まれ、またバルカン半島の南端部に位置する。
彼らは、古代においては自らをヘラスと言った。
- ● エーゲ文明
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まずエーゲ海域が交易のルートとして早くから発展し、オリエント文明の影響を受けながらエーゲ文明が生まれた。その前半はクレタ島を中心とした海洋文明であり、クレタ文明といい、後半は本土のミケーネを中心としたミケーネ文明とされる。この文明は青銅器文明であり、ミケーネ期には線文字Bという文字も使用されていた。インドヨーロッパ語族のギリシア人はほぼ前2000年紀を通じてこの地に南下して定住し、ミケーネ王国などのいくつかの小国をつくった。
- ● 暗黒時代
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前1200年頃、恐らくは海の民の侵攻などによってミケーネ文明は崩壊し、いわゆる暗黒時代となったが、その間に先住のイオニア人の他に北方からドーリア人が移住してギリシア民族が形成され、さらに鉄器文化への移行とともに人々は、前8世紀ごろからはまでにギリシア各地に分かれて集住し、都市国家(ポリス)が生まれた。
- ● ポリスの形成と発展
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ギリシアは平地や大河には恵まれず、山地が多いことから、大国は出現せず都市国家を発展させアテネに代表されるポリス民主政を展開させた。前5世紀前半のペルシア戦争はポリス民主政の危機であったが、重装歩兵戦法や三段櫂船を駆使して勝利し、戦後のペリクレス時代に共和政の全盛期を迎えた。
- ● マケドニアの台頭
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その後はポリス間の抗争が続いて衰退し、北方のマケドニアの台頭によって共和政時代は終わる。これらの古代のギリシア文化、あるいはギリシア文明は、アレクサンドロス時代のヘレニズムを経て地中海世界に継承されたが、ギリシアの地のその後は異文化の支配を受け、ヨーロッパとは異質なものとして展開する。またヨーロッパに古代ギリシアの文献が伝えられたのは、むしろイスラーム文化を介してであった。
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