Subject : 非球面レンズ(特殊分散レンズ)
非球面レンズ(特殊分散レンズ)
-
レンズに光を通すと波長の違いによるスペクトル光が生じ、焦点のズレなどが生じる色収差が発生する。特に望遠レンズでは焦点距離が長いため、色収差が顕著に現れる。通常では屈折率やスペクトル光のずれ具合の異なる素材を使ったレンズの組み合わせによって色収差を2波長において打ち消しているものをアクロマート(Achromat )と呼ぶ。
蛍石(フローライト、フッ化カルシウム)は通常のガラスと分散が大きく異なるため色収差補正における設計自由度が向上し、より色収差を補正しやすくなる(蛍石レンズ)。しかし写真レンズに用いるには天然鉱物である蛍石ではコストがかかり過ぎ、実際人工結晶化等の技術を持つキヤノンでもごく一部のレンズでしか採用していない。そのため蛍石と似た性質を持つEDガラスを用いたEDレンズが開発され、高級製品から量産タイプまであらゆるレンズで用いられるようになっている。これら特殊な材料により色収差を3波長において打ち消したものをアポクロマート(Apochromat )と呼ぶ。
- ○
-
⇒
ホワイトバランス
[メニューへ戻る]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]