Subject :DTO(Data Transfer Object)
カテゴリー : パソコン > ソフト > プログラミング
DTO(Data Transfer Object)
-
DTOとは、オブジェクト指向プログラミングでよく用いられる典型的なオブジェクトの設計パターン(デザインパターン)の一つで、関連するデータを一つにまとめ、データの格納・読み出しのためのメソッドを定義したオブジェクトのこと。異なるプログラム間やコンピュータ間でひとまとまりのデータを受け渡す際に用いられる。
DTOはデータの集合とその読み書き手段のみからなるシンプルなオブジェクトで、そのデータを利用して行われる具体的な処理(ビジネスロジックなど)は含まない。同じプログラミング言語や実行環境などで動作するプログラム間で、データを効率よく、かつ、互いに利用しやすい形式で受け渡す手段としてよく用いられる。
特に、ネットワークを介して異なるコンピュータ間でデータを要求したり提供する際に、個々のデータをばらばらに受け渡すよりもDTOの形でまとめて転送する方が伝送効率がよく、データの要求や取得に関連するコードもシンプルに記述しやすくなる。
また、オブジェクトの形にすることで、データの提供側で生じたエラーを受信側に通知するといった、データのみの受け渡しでは処理が煩雑になったり実現が難しい機能も比較的容易に実装することができる。
- ●
-
⇒ 「IT用語辞典e-Words」参照
[メニューへ戻る]
[カテゴリー一覧]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]