Subject : 神経症

カテゴリー: 健康・医療情報


 不安神経症

 不安神経の主症状は,前述したなんともいわれぬ漠然とした不安からおこる不安発作と、 また不安発作が起こるのではないかという恐れからくる予期不安があります。
あるとき、急になんともいわれぬ漠然とした不安におそわれます。それが動悸や冷や汗、 胸部の苦悶感、呼吸困難といった症状になりますが、検査しても,身体的な異常は 認められません 。

また、不安発作を恐れる予期不安から、外出するのが怖くなって避けるようになる外出恐怖、 乗り物に乗るのが怖くなって避けるようになる乗り物恐怖などの恐怖症状におちいることも あります。

  ●過換気症候群

心因性のストレスなどが原因で、呼吸に対する不安、空気飢餓感などを引き起こします。 心身の興奮に伴って過呼吸、心悸亢進、四肢のシビレ感、不安興奮状態となり、これが さらに過呼吸を促進させるという悪循環を生じます。思春期の女性に多く、過呼吸により 呼吸性のアルカローシスとなります。 治療には、紙袋を口と鼻に当てて呼吸をさせる方法がとられます。本症は再発するため、 心配のない病気であることをよく理解することが重要です。

  ●心臓神経症

心臓が夜に急にどきどきして何となく息苦しくなったり、動悸がしたり、軽い胸痛を感じることもあります。ストレスや心理的な葛藤などにより、自律神経失調が起こり、このような症状がでます。不安神経症の一種で、四肢のしびれや冷感、冷や汗などの症状もよく見られます。過呼吸発作の症状をとったり、抑うつ症状としてでることもあります。治療には、自律神経の訓練や精神安定剤の投与が必要なこともあります。

  ●その他の症状

心因性の咳という形であらわれる場合もあります。この咳の特徴は、睡眠中は起こらず、登校前、テスト前、睡眠前などに起きます。自律神経の乱れによって咳が誘発されるのです。通常の咳止めは効果がありません。


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