Subject : ステロイドの副作用
カテゴリー: 健康・医療情報
ステロイドの副作用
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ステロイド(副腎皮質ホルモン)は大変有効な薬ですが、副作用も
多くあります。以下のような症状が出たら、すぐにお医者さんに
相談しましょう。
- 胃腸障害(消化性潰瘍)
- 精神神経系障害(多幸感、不眠、興奮)
- 筋無力症
- 脂質代謝異常(脂肪沈着)
- 糖代謝異常(糖尿病)
- 浮腫
- 感染症の悪化
- 満月様顔貌(ムーンフェイス)
- 緑内障
- 骨多症孔
ステロイドは、副腎皮質ホルモン以外にも、ステロイド骨格を持った薬物
のことをいいます。
男性・女性ホルモンや、利尿剤のアルダクトンA,それにジゴキシン、
ジギトキシンなどもステロイド骨格を持っています。
これらの副作用を調べてみますと、アルダクトンAやジゴシンでは、
時に女性型乳房や月経異常、また電解質異常、精神症状、体重増加、
胃腸障害などステロイド剤と共通する副作用が発現することがあります。
コルチコステロイドのヒドロコルチゾンを含むローション、クリーム、軟膏(なんこう)は、アレルギーによるかゆみ、軽い皮膚の刺激や炎症を緩和するのに効果があります。ステロイド薬を長期間使用すると、皮膚が不可逆的に薄くなったり赤くなるなどの副作用が生じることがありますが、ヒドロコルチゾンによる危険性は最小限とされています。
合成コルチコステロイドの多くは副腎皮質でつくられるコルチゾールよりも強力な作用をもち、その大半は作用がより長く持続します。
たとえばプレドニゾロン、デキサメタゾン、トリアムシノロン、ベタメタゾン、ベクロメタゾン、フルニソリド、フルチカゾンなどは非常に強力な作用をもっています。ステロイド薬によって炎症反応が抑えられると、人間の体に備わった感染防御力も同時に低下してしまいます。このため、感染症がある場合の使用には細心の注意が必要です。また高血圧、心不全、糖尿病、消化性潰瘍、腎不全、骨粗しょう症などを悪化させることもあるため、これらの病気がある人への使用は必要な場合だけに限られます。
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