Subject  : はやりめ(ウイルス性結膜炎)

カテゴリー: 健康・医療情報 


 はやりめ(伝染性の強い結膜炎)
伝染性の強い結膜炎の代表的なものには1.流行性角結膜炎、2.咽頭結膜熱、 3.出血性結膜炎があります。 いずれもウイルスによるもので、学校伝染病に指定されています。
 ウイルス性結膜炎に対して抗生物質やステロイドの点眼で治療しますが、むしろはやり眼になってしまったら周囲への感染防止に努めることが大切です。接触感染ですから、自分の目や他人が触れるような物には努めて触れない、手を流水で十分に洗い流しタオルは別々にする。また風呂は最後に入り、後は水をかけて良く洗い流す。目薬は他の人には使わせない。可能なものは煮沸消毒することなどが重要です。充血や目やにがあるうちは感染の可能性がありますから、幼稚園や学校は眼科医の許可が出るまでは休んでください。

● 流行性角結膜炎
流行性角結膜炎は主にアデノウイルス8型によって起こります。1週間前後の潜伏期間の後、充血や目やにがきつく、瞼も腫れ、涙がたくさん出たり、約半数の人に耳の前のリンパ節が腫れてきます。自覚症状としては異物感、灼熱感や時に掻痒感などが現れます。乳幼児では下痢、嘔吐、発熱などの全身状態を伴うことがありますから注意が必要です。結膜炎は2〜3週間で治りますが、時に角膜にも炎症を起こし、一過性の視力障害を起こすことがあります。
● 咽頭結膜熱
咽頭結膜熱は主にアデノウイルス3型により発症し、プールを介して流行する ことがあります。 結膜炎症状は、一般には軽症で1〜2週間で治ります。 風邪の一種で咽頭炎や発熱など全身症状を伴い、小中学生に良く起こります。
● 急性出血性結膜炎
急性出血性結膜炎はエンテロウイルス70型で起こります。アポロ11号が人類初の月着陸に成功した1969年にガーナで流行したので、「アポロ病」とも呼ばれています。症状は1〜2週間の潜伏期間の後、烈しい異物感、灼熱感や眼痛を伴って急激に発症します。結膜炎症状以外に球結膜に出血斑を伴うのが特徴です。通常1週間前後で治ってしまいます。

 ⇒ 目の異常

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