Subject  : 肩こり、首こり

カテゴリー: 健康・医療情報 


 肩こり、首こり
。一般に「肩こり」と呼ばれる症状は、実際には首の周辺から上背部・肩にかけての筋肉が疲労したり緊張して生じるものです。
 筋肉が緊張すると、筋肉内の血管が圧迫されて血行が悪くなり、そのためにさらに緊張を強めるという悪循環が形勢されます。この悪循環が慢性的な肩こりをもたらすのです。
首から肩にかけては大小様々な筋肉があります。 私たちがただ座っているだけでも、頭を支えるために首や肩の筋肉は働いて います。 筋肉が活動するためには、酸素と栄養が必要です。 そのためには筋肉の中の血管に、十分な血液が流れていなくてはなりません。 血液が不足すると、筋肉は酸欠状態になり、乳酸などの老廃物がたまってきます。 するとそれが刺激となって、筋肉の細胞から発痛物質が出て、 神経を刺激しこりや痛みが生じるようになります。 これが肩こりです。
筋肉が緊張と弛緩を繰り返していると、筋肉自体がポンプのように働いて、 血行を促進します。肩こりの解消には血行改善が大切です。 筋肉が運動している時には、血液が勢い良く流れますが、 デスクワークなどで筋肉の緊張状態が長く続くと、血行が悪くなり、 肩こりを引き起こします。

 【肩こりの原因】 ⇒ 筋肉への酸素不足を招く原因
無理な姿勢を続けたり、長時間同じ姿勢を続けていると筋肉が緊張したままになり、血液の循環が悪くなります。パソコンなどデスクワークが多い人などは要注意です。寝ころがってテレビを見たり、新聞を床に置いたままで読んだり、猫背でいるのも、肩の筋肉を緊張させ、肩こりの原因になります。
首の頚椎にヘルニアなど異常が生じた結果、神経を圧迫し、痛みやしびれを起こすことがあります。整形外科での治療が必要です。 内臓 狭心症や心筋梗塞、糖尿病や高血圧など内臓系の病気がある場合、循環が悪くなって、肩こりを起こすことがあります。この場合、原因疾患の治療が第一です。
メガネやコンタクトレンズが合っていなかったり、パソコンなどを長時間見続けると、目が疲れます。その結果交感神経が興奮状態となり、血管が収縮して血流が悪くなり、肩こりの原因になります。
顎関節症や噛み合わせの不全、歯周病などが原因で、肩こりが生じることがあります。歯軋りなども肩こりの原因となりますね。歯軋りはストレスから来ているとも言われています。
ストレスやうつ病など、精神的に緊張したり悩んだりすると、交感神経が優位になり、筋肉内の血管が収縮します。そのため、筋肉を使っていないのに、血行が悪くなり、筋肉に老廃物がたまってしまう結果、肩こりを生じることになります。

急性の筋肉の外傷に続発して起こる場合もあります。
打撲や急な筋肉の運動によって、筋肉が損傷を受けると、炎症反応により局所的に循環不全がおきます。
その結果、筋肉のこわばりが起こり、肩こりとして自覚します。 ほとんどは自然に回復しますが、循環不全が慢性化する場合もあります。炎症がある場合は、冷湿布を使用しましょう。慢性的な肩こりには温湿布が有効です。

ビタミンEやナイアシンは血行を促進するのに欠かせません。 クエン酸は肩こりの原因となる疲労物質の乳酸ができるのを抑えます。また、ビタミンB1も乳酸の蓄積を防ぎます。さらに、いちょうの根や葉に含まれるギンコライドも乳酸の濃度を下げたり、毛細血管を拡張する働きがあるといわれており、ヨーロッパでは血行障害による肩こりや冷え性などの改善に用いられています。 肩こりの原因の1つである眼精疲労の解消には、“目のビタミン”といわれるビタミンAや、ブルーベリーに含まれるアントシアニンが有効です。また、ストレスを軽減するには、ビタミンCを補給するように心がけてください。

 【肩こりの対策】 
肩こりの多くは、正しい姿勢を保ち、毎日適度な運動をすること、冷えた肩を温めることで解決出来るものです。特に風呂や温泉湯治で肩を温めることやマッサージは、筋肉のうっ血を解くと共に、心身の緊張状態を和らげリラックスさせる効果があります。逆に夏のクーラーは禁物です。鍼や灸も有効で、超短波や首の牽引療法もよく行われ効果を上げています。しかし整体や矯正と称して力まかせに首を曲げたり、伸ばしたりすることはきわめて危険です。
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