Subject : 抗ヒスタミン薬
カテゴリー: 健康・医療情報 > 薬学
抗ヒスタミン薬
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ほとんどのかぜ薬は、抗ヒスタミン薬や充血緩和薬、鎮痛薬、去たん薬(せきをしたときにたんを出しやすくする薬)、せき止め薬などさまざまな薬を含み、幅広い症状を治療するように設計されています。
ほとんどの抗ヒスタミン薬は注意力の減退など多くの副作用をもたらし、ある種の病気をもつ人には危険です。運転や重機の操作などの注意力を要する活動を行う人はいずれも、市販薬に含まれている抗ヒスタミン薬を服用すべきではありません。ただし、だれもが同じように抗ヒスタミン薬に反応するわけではありません。たとえば、アジアの人は西ヨーロッパ系の人に比べて、ジフェンヒドラミンの鎮静作用をあまり受けないようです。また、抗ヒスタミン薬に対して、神経質になったり、落ち着きがなくなったり、興奮したりするなど、反対の(逆説的)反応を示す人もあり、小児や高齢者、脳障害のある人はこの反応を起こす可能性が高くなります。
それ以外の抗ヒスタミン薬による副作用はめったに起こりませんが、かすみ眼、立ちくらみ、頭痛、腹痛、耳鳴り、動悸、口の渇き、排尿困難、便秘、錯乱などがあります。高齢者は特に、抗ヒスタミン薬の副作用を起こしやすい傾向があります。抗ヒスタミン薬が入ったかぜ薬は、アルコールや睡眠補助薬、精神安定薬、このほかにも眠気が生じて注意力が低下する薬と併用してはいけません。このような併用は、薬の鎮静作用を強めるおそれがあるからです。
- ブロムフェニラミン
- クロルフェニラミン (花粉症などに経口投与)
- d‐ブロムフェニラミン
- ジフェンヒドラミン (経口投与、クリームやローション)
- ドキシラミン
- フェニンダミン
- フェニラミン
- ピリラミン
- トリプロリジン
⇒
ヒスタミン
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