Subject : せき止め薬(鎮咳薬)
カテゴリー: 健康・医療情報
せき止め薬(鎮咳薬)
せきは肺の刺激に対する自然な反応です。せきは肺の過剰な分泌物や粘液をたんとして取り除きます。もし患者がせきをしてたんを出すことができるなら、このような有意義なせきを抑えることは賢明ではありません。去たん薬は、せきをしたときにたんを出しやすくするものです。グアイフェネシンは、肺の分泌物をゆるめ、せきをしてたんを出しやすくするのに役立つとされています。
空せきは、特に夜間にはひどくいらだたしいものです。せき止め薬を服用すれば軽減され、安らかな睡眠が得られます。せき止めに非常に効果のあるデキストロメトルファンは、市販のせき止め薬に最も多くみられる成分です。デキストロメトルファンはオピオイド(麻薬)ではなく、副作用はめったに起こしませんが、胃の不調や眠気を起こす可能性があります。
コデインは、せき止め薬として汎用されているオピオイドです。 オピオイド系せき止め薬は脳のせき中枢に働き、せきを抑えます。 コデインも非常に効果的なせき止め薬ですが、処方せんがなければ手に入りません。
コデインによって吐き気や嘔吐、便秘を起こす人もいます。コデインはまた立ちくらみや眠気、めまいを引き起こすことがあるため、車を運転したり、集中力が必要な仕事をする人は、コデインを含むせき止め薬を服用すべきではありません。コデインに対するアレルギーはまれです。集中力を低下させる他の薬(アルコール、鎮静薬、睡眠補助薬、抗うつ薬、特定の抗ヒスタミン薬など)とコデインを同時に服用すると、副作用が起こりやすく、しかも重症になるおそれがあります。
症状に合ったせき止め薬を選ぶには、パッケージに記載されている有効成分を確認した上で、薬剤師に相談するとよいでしょう。せきをしてたんを出す(グアイフェネシンを含む製品)、せきを抑える(コデインまたはデキストロメトルファンを含む製品)、あるいはその両方を兼ねた製品が必要です。コデインを含む治療薬は、せきで睡眠が妨げられるときに役立ちます。
鎮咳薬(ちんがいやく)の種類と副作用は以下のように分類されます。
薬剤
効果
副作用
麻薬性鎮咳薬
せきの中枢を鎮静します。
せきの反射経路を抑えます。
便秘、眠気、嘔吐、めまい、血圧低下など
非麻薬性鎮咳薬
気管支の平滑筋を緩めて
せきの発作を止めます
腹痛、下痢、便秘、眠気、食欲不振、口渇など
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