Subject  : 老人ぼけと認知症(アルツハイマー病)

カテゴリー: 健康・医療情報 


 老人ぼけ・認知症・アルツハイマー病
老人の脳の老化には、生理的な老化(老人ぼけ)と病的な老化(認知症)がある。老人ぼけでは、認知症とは異なって、老人は自分の記憶の低下を自覚しているが、認知症(脳血管性認知症)では判断や理解についても障害があり、日常の生活にも支障をきたすようになる。 症状としては知能の低下、記憶の障害、性格の変化などが現れる。 記憶障害以外でも、次に述べる症状が認められれば、認知症を疑うべきです。自分が言おうとしている単語が出なくなる。感情が不安定で、突然泣いたり、笑ったり、怒ったりする。好奇心や興味がなくなる。何度も行っている場所でも迷子になる。判断力が劣ってくる。おしゃれをしなくなる。身だしなみに気を使わなくなる、などです。
特に認知症のうちでもアルツハイマー病では、物忘れがひどくなって、初めて気づくことがほとんどです。 アルツハイマー型認知症の場合はゆっくりと進行します。初期ではもの忘れが見られるようになります。 アルツハイマー病では、過去に知っていた事柄を思い出せなかったり、新しい出来事も覚えられなくなるなどの障害が、認められるようになる。アルツハイマー病は年々増加し、高齢者以外でも50代の比較的若い時期に発症する人も増えている。 認知症の約50%はアルツハイマー病といわれ、最初は物忘れ(記憶障害)からはじまり、放っておくと日常生活における動作が鈍くなる、怒りっぽくなる、徘徊したりする、問題行動や物を盗られたと思い込む物取り妄想等の精神症状がでてくる。

老人ぼけ・認知症においては、脳の細動脈に発生した動脈硬化による微小な梗塞によって脳細胞が変性・懐死することによる場合と、脳の萎縮による場合とがある。高血圧者に多い。またアルツハイマー病では、老人班というシミができ、脳に炎症が起きて神経細胞が死滅することにより脳機能が低下するもので、脳の血管が詰まる脳血管性認知症と区別される。 偏食の人はアルツハイマー病なりやすい。肉が好きで、特に緑黄色野菜(ブロッコリーや人参)や魚の嫌いな人は統計的にアルツハイマーが多い。また喫煙はアルツハイマーになる危険度を倍増させる。
物を憶える記銘力や、それを記憶として保存する能力が落ちて来ます。過去に記憶した事は思い出せても、新しい事に対する障害が目立って来ます。病気が進行すると、はいずり回ったり徘徊多動傾向が見られるようになります。昼夜逆転が起り、夜間に無目的に行動したり、外出すると自分の家への帰り道が分からなくなって行方不明になったりすることもあります。人格が次第に崩壊して、感情の表現も衰えて、物を認識する能力がなくなってしまう失認や、物の名前を忘れて、最後に失語症になってしまう場合もあります。原因は不明ですが神経伝達物質の異常、脳内たんぱく質のアミロイド変性が関連していることが原因らしいと考えられています。

ぼけ、認知症、アルツハイマー病の対策としては、まず食事面で気を付けたい。栄養バランスのとれた食事で量より質を重視する事。たんぱく質や、ビタミンEをはじめとしたビタミン類をバランス良く摂る事により、血液の浄化や血管を丈夫にし、脳の活性化を促す。

最近のアルツハイマー病の研究の中で、活性酸素(非常に攻撃力の強い酸素)が関与しているとの報告がある。従って緑茶やビタミンC・Eなどの抗酸化作用のある食品を摂ることも予防の手助けになると考えられる。また遠足歩きのような適度な運動をおこなったり、趣味を見つけ楽しく暮らす。心も体も健康になるような生活をすることが若さを保つ最良の薬となる。 特に高齢の女性は、同年齢の男性よりアルツハイマー病の発生率が高いため、よりいっそう心と若さを保つことが大切である。
ヨーロッパでは、ぼけ・認知症・アルツハイマーなどの疾患に、イチョウ葉を使用している。イチョウ葉に含まれている、ギンコライドBは、血液循環促進に非常に効果の高い成分である。
 ⇒ アルツハイマー病

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