病名 | メモ |
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乳汁漏 (にゅうじゅうろう) |
乳汁分泌が正常範囲をこえて多い場合を、乳汁分泌過多症 または乳汁漏とよんでいます。未婚者や不妊の人でも乳汁漏が みられます。無月経、無排卵をともなうものが多く、下垂体に 腫瘍がある場合にもみられます。 |
乳腺肥大症 |
新生児乳腺肥大: 男・女児ともに新生児に乳腺の肥大がみられる ものです。妊娠中の母体のホルモンの影響によって発生するもので、 一般的には短期間で自然に直るようです。 |
副乳房(ふくにゅうぼう) |
人間では、乳房は左右一対ですが、それ以外に乳頭房がみられる ものを副乳房といいます。その数が生まれつき多い場合です。 ごく小さいものが多く、わきの下にいちばん多くみられます。 婦人の1−2 % にみられますが、男性にも稀に見られるようです。 |
陥没乳頭 (とうにゅうかんぼつ) |
乳頭が陥没している状態をいいます。見ためはよくありませんが、 ふだんはとくにさしつかえありません。 ところが、産後、授乳のさいに支障をきたすことになります。 |
乳腺線維腺腫 [せんいせんしゅ] |
乳房にみられる良性の腫瘍のうちいちばん多いもので、 10歳代後半から30歳代前半によくみられます。 乳房をさわって、しこりに気づくことが多いようです。 |
乳腺症 |
40歳前後の女性に多く、両側の乳房にみられます。境界の はっきりしない大小数多くの硬いしこりがあり、月経前後に 乳房が痛み、ときに乳頭から出血することもあります。 |
慢性乳腺炎 |
乳輪下性性乳腺炎: 20〜20歳代の未婚の女性に多く みられます。急性化膿性乳腺炎にくらべて、しこり、発赤、 痛み、発熱などは軽く、炎症は月経周期と関連があると みられます。 形質細胞性乳腺炎: まれな病気ですが40歳以下にみられ、 皮膚の発赤、しこり、痛みがあります。 |
急性乳腺炎 |
おもなものは、うっ滞性乳腺炎と、急性化膿性乳腺炎で初産婦に 多くみられます。 |
更年期障害 |
卵巣が、老化のためにその機能を停止するときを更年期といいます。 早い人では39歳ごろから、遅い人では55歳ごろまでで、 だいたい50歳前後が多いようです。 |
不妊症 |
不妊は、原因が男性側にあるもの、女性側にあるものと、男女両方に 由来するものとがあります。男性側の原因によるものは、すべての 不妊症のうち30〜40%にあるといわれています。 |
卵管炎 |
細菌感染による卵管の炎症です。感染した初期には下腹部の 痛みや発熱があります。 慢性化すると下腹部の不快感、おりものや不正出血などがあります。 |
卵巣嚢腫 (らんそうのうしゅ) |
嚢腫や腫瘍は、できはじめのころはまったく症状がありません。 妊娠時検診などで偶然に発見されることが多いものです。 また下腹部が異常に大きくなったりして見出されることもあります。 強い下腹部の痛みを訴えることがあります。 また嚢腫が破れて ひどい腹痛をおこしたり、化膿して熱がでたりするほか、不正出 血があったりします。 |
子宮下垂 |
子宮の位置が病的に下降することがあり、これを子宮下垂と よんでいます。子宮をさきえる筋肉や靭帯などがゆるんだ ためにおこります。 |
子宮後屈 (しきゅうこうくつ) |
子宮の位置はよく移動します。子宮体部が前に傾いたり (子宮前屈)、うしろのほうに折れ曲がっていたり (子宮後屈)することがあります。 |
子宮内膜症 |
この病気は30歳代の後半から40歳代にかけて多く、 とくに多くの妊娠、分娩をくり返した人によくみられます。 月経血が多くなることと、月経時の痛みです。 |
子宮頸管[けいかん] ポリープ |
子宮の頸管内膜が局所的に増殖したものを、頸管ポリープ といいます。症状としては、出血とおりものの増加です。 頸管ポリープがどうしてできるか、はっきりしたことは わかりませんが、頸管の炎症と関係があるようです。 |
子宮膣部びらん |
子宮口を中心に、上皮がなくなり、ただれがある場合を 子宮膵部びらんといいます。主としておりものの増加です。 炎症のない場合のおりものは透明ですが、炎症のある場合には 黄色で、ときには血液もまじっており、下着を何回も替え なくてはならないほど増えてきます。 |
子宮筋腫 |
子宮の筋肉が異常に増殖して腫癖をつくる良性の腫瘍です。 子宮筋腫があっても、生命をおとすことはまずありません。 月経血が多くなるのと、月経痛および不妊がおもな症状です。 子宮筋腫では4分の1の人が月経血の増量を訴えますが、 ひじょうに大量の出血がある場合、凝固した血液のかたまりが 出ることがあります。 |
バルトリン腺炎 |
膣の入口の下側で、赤い小さな開口部がみえます。 これがバルトリン腺で、ここから菌がはいり、感染をおこすと バルトリン腺炎をおこします。痛みが強く、歩くこともできない ほどひどくなることもあります。中の膿汁を注射器でとったり 、切開したりしますが、再発のおそれがあります。 |
外陰潰瘍 |
小陰唇、大陰唇の内面に痛みの激しい潰瘍のできる病気です。 ぶどう球菌、連鎖球菌などの感染によるもの、ウイルスによる ものなどのほかに、ベーチェット病のように全身症状の一つの 現われとして外陰に潰瘍をつくるものがあります。 |
膣けいれん |
おもに心因的な反応による膣の外側の筋肉のけいれんです。 したがって、性交障害が主要なものとなっています。 膣けいれんがあるかどうかということは、ふつうの診察に よっても確かめることができ、診察台の上で、外陰部に ふれただけでもおこります。 |
老人性膣炎 |
閉経期にはいると、卵巣から分泌されるホルモンが減少するため、 粘膜がたいへん薄くなってきます。このために、ちょっとしたことで 傷ついたり、分泌が少ないために粘膜がひび割れのようになり、 軽い出血があることがあります。 |
膣カンジダ症 |
かびの一種であるカンジダ・アルビカンスが、膣および外陰に 繁殖しておこります。膣の中にかびが生えると、かゆみがあり、 赤くなって、白いおりものが増えてきます。かゆみが強いため、 夜寝ているときに無意識にかいて、かき傷をつくることがあります。 |
トリコモナス膣炎 |
膣トリコモナスという原虫によっておこる膣の炎症です。 感染の機会があってから数日後に、突然、かゆみと特有な においのあるおりものが増え、下着につくようになります。 最初は白い泡立ったおりものですが、そのうちに、黄色の濃い おりものに変化してきます。 |
月経前緊張症 |
月経がはじまる数日前になると、おなかがはってスカートが きつくなる、便秘や下痢をする、あるいは頭痛、吐きけがある ということもあります。 |
月経困難症 |
月経時の強い痛みのある症状です。原発性月経困難症は、月経と 同時に痛みがはじまることが多く、恥骨の裏側から大腿にかけて、 けいれんのような痛みが多いのですが、ときには月経の前から はじまることもあります。 |