Subject  : 腸憩室(ちようけいしつ)

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 腸憩室(ちようけいしつ)
腸壁の一部が袋のようにひろがってとび出した状態を腸憩室といいます。
腸憩室には、十二指腸憩室・小腸憩室・メッケル憩室・大腸憩室などがあります。 もっとも多いのは十二指腸憩室です。とくに症状はありませんが、憩室の中に、食塊や糞便などがつまったりして、細菌感染がおこると憩室炎をおこして腹痛や下痢などがおこることがあります。 大腸憩室もみられ、40歳前では右側結腸に比較的多く、老人ではS状結腸の憩室も多くみられるようです。

 【症状】

 十二指腸憩室は90%の症例で無症状で,無関係の疾患のために行われた上部消化管の放射線または内視鏡検査の間に偶発的に発見される。しかし,約10%の症例では,十二指腸憩室は症状(膨満や炎症によって生じる出血,痛みや吐き気)に関連があり,これらは急性腹症との鑑別診断の際に念頭におくべきである。
 出血が,ときに大量に,憩室の管腔から起こりうるが,おそらくは憩室内に嵌頓した便に二次的に隣接した血管のびらんが原因である。出血を除けば,憩室は本質的に無害である。しかし,嚢内の便の埋入のために,二次的なびらんや炎症,憩室炎が付随する合併症を伴って続発する。  腸の出血や憩室炎のような症状がある場合に憩室症が疑われる。こうした疑いがあり急性症状がないときは,憩室症は通常,バリウム注腸,特に空気コントラストを使うか,または大腸鏡検査によって診断される。

 【治療】
憩室があるのみでは特に治療などは必要なく、右下腹部に急激に痛み、発熱等の炎症が発症した場合に抗生物質を利用して対症療法を行います。

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