薬疹の分類 | 原因薬剤 | メモ |
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固定薬疹 | 解熱鎮痛消炎剤(ピリンなど) 抗生物質 睡眠剤 抗けいれん剤 精神神経用薬 下剤 |
同じ部位に繰り返しできる。多くは色素沈着を残す。時に水疱をみる。 |
じんましん型 | 抗生物質(ケフラール、ペニシリンなど) 化学療法剤(サルファ剤) 解熱鎮痛剤(アスピリンなど) 局所麻酔剤 造影剤 |
薬剤を使用して数分以内に現れる。時にショック症状。 |
播種性紅斑丘疹型 | 抗生物質(ペニシリン、セフェムなど) 睡眠剤 解熱鎮痛剤 リウマチ治療薬(金製剤) 精神神経用剤 化学療法剤(サルファ剤) 利尿剤 |
ほぼ全身均等に紅斑、丘疹が出る。 |
湿疹型 | 抗真菌剤、 消毒剤(ヒビテン) 抗生物質、 化学療法剤 ステロイド剤 抗ヒスタミン剤 |
接触性皮膚炎の様な多彩な皮疹、かゆみが強い、リンパ腺腫大。 パッチテストで陽性が出やすい。 |
紅皮症型 | リウマチ治療薬(金製剤) 抗生物質(ペニシリン、グリセオフルビンなど) 睡眠剤 解熱鎮痛剤 痛風治療剤 精神神経用剤 化学療法剤(サルファ剤、抗結核剤) 利尿剤 |
全身が赤くなり、落屑(皮がめくれる)。肝臓、腎臓障害を伴うことがある。 |
多形紅斑型 | 抗生物質(ペニシリン、テトラサイクリンなど) 化学療法剤(サルファ剤) 解熱鎮痛剤(ピリン、アスピリンなど) 睡眠剤 ワクチン |
滲出性の紅斑がたいてい左右対称に出る。 |
粘膜皮膚眼症候群型 | 抗生物質(ペニシリン、テトラサイクリンなど) 化学療法剤(サルファ剤) 解熱鎮痛剤(ピリン、アセトアミノフェンなど) 睡眠剤 ワクチン |
多形紅斑の皮疹の他に眼瞼、外陰部、口唇にもびらん、紅斑などが出る。 |
中毒性表皮壊死剥離型 (TEN) |
抗生物質(セフェム、ペニシリン、テトラサイクリンなど) 化学療法剤(サルファ剤) 解熱鎮痛剤(ピリン、アセトアミノフェン、ボルタレンなど) 睡眠剤 痛風治療剤 抗けいれん剤 |
死亡率が高い。薬剤摂取後、急に発熱、倦怠感、リンパ腺の 腫脹などを伴い、紅斑、水疱、表皮剥離(熱傷様)が体の広い 範囲に生じる。早急な入院治療が必要。 初期の鑑別に咽頭の発赤が参考になる。 |
acute generalized exanthematous pustulosis (AGEP) |
抗生物質(ミノマイシン、ペニシリン、マクロライド系など) 非ステロイド系消炎剤 (特にアトピーの際のアンダーム軟膏) |
間擦部に生じる紅斑、多数の無菌性膿疱を認める。 症状や検査所見は重症を思わせるが、予後は良好なことが多い。 |
扁平苔癬型 | 降圧剤 刺激療法剤(金製剤) 利尿剤 精神神経用剤 不整脈治療剤 |
手背、両上肢の日光に当たる部位に初発することが多い。 かゆみが激しい。 発病まで数ケ月かかることもしばしばである。 |
水疱型 | 睡眠剤 化学療法剤 |
固定薬疹、 多形紅斑型、 粘膜皮膚眼症候群型、 中毒性表皮壊死剥離型(TEN)の症状の初期症状と鑑別が重要。 |
紫斑型 | リウマチ治療薬(金製剤) 抗生物質(ペニシリン、クロラムフェニコールなど) 睡眠剤 解熱鎮痛剤 痛風治療剤 精神神経用剤 化学療法剤(サルファ剤) 抗癌剤 利尿剤 |
血液障害による場合と血管壁の障害による場合がある。 |
色素沈着型 | 経口避妊薬 化学療法剤(サルファ剤) 降圧剤 抗癌剤 精神神経用剤 |
メラニン色素や薬剤その物の色。 |
ニキビ型 | 副腎皮質ホルモン(ステロイド) 蛋白同化ホルモン 抗結核剤 睡眠剤 |
背部に多い。時に顔面。 |
光線過敏型 | 抗生物質(スパラ、テトラサイクリン、グリセオフルビン) 利尿剤 糖尿病剤 精神神経用剤 化学療法剤(サルファ剤) |
顔面、頚部、手から上肢などの日光にあたる部位にできる。 色素沈着や白斑を残すことがある。 |
結節性紅斑型 | 化学療法剤(サルファ剤) 抗生物質(テトラサイクリン、セフェム) 経口避妊薬 |
下腿伸側の有痛性の紅斑、しこり。 |
SLE型 | 降圧剤 不整脈治療剤 抗けいれん剤 抗結核剤化学療法剤(サルファ剤) 抗生物質(テトラサイクリン、ペニシリン、グリセオフルビン) |
発熱、リンパ腫大、関節痛などを伴う。 |
脱毛 | 抗癌剤 エトレチネート 抗甲状腺剤 |
主に頭髪。 |
多毛 | 副腎皮質ホルモン(ステロイド) 抗けいれん剤 |
四肢、体幹時に顔面。 |
乾癬様皮疹 | βブロッカー | |
角化異常 | 砒素 その他(以外に多い印象を持っています) |
掌蹠に角化が起こる。 |