Subject : オゾンホール

カテゴリー: 環境

 オゾン層
地球上のオゾン(O3 )の大部分は成層圏に存在し、地表から20〜25km上空のオゾン層と 呼ばれています。 オゾン層は太陽光に含まれる有害な紫外線の大部分を吸収し地球上の生物を守っています。 このオゾン層が近年フッ素化合物などの人工化学物質によって破壊されていることが 明らかになってきました。フッ素化合物(総称フロン)は冷蔵庫、エアコンの冷媒、 電子部品製造時の洗浄剤、スプレーの噴射剤に使用されてきましたが、使用後大気中に 放出されると、対流圏では分解されず、成層圏に到達し、太陽光により分解されて、 その際に生ずる塩素原子がオゾンを破壊します。フロンと同様にオゾンを破壊するものに 消火剤用ハロン、洗剤用トリクロロエタン、それに四塩化炭素などがあります。
 オゾンホール
オゾン層のオゾンが極端に薄くなったところをいいます。
人間が紫外線B(280〜320nm)を大量に被曝すると,細胞や遺伝子が 傷つくことから, 動物や植物に大きな悪影響を及ぼします。
また、皮膚ガンや失明(白内障)、免疫の低下、植物に対しても成長阻害、葉の色素の 形成阻害が起きます 。オゾン層破壊10%で 皮膚ガンなど26%増加すると言われています。(国連UNEP発表)
その貴重なオゾン層がフロンガスなどに よって破壊が進行しており,とくに北極・南極 という地球の両極に,オゾンが極端に 薄いオゾンホールが出現しています。

 フロン放出の大部分が先進国であり、北半球中緯度上空(日本を含む)が深刻なオゾン層破壊が 進んでいます。日本上空のオゾン層破壊は8%(沖縄)〜15%(札幌)
 また、フロンがオゾン層に達するのに15年以上かかるため、現在の事態は15年以上前に 放出されたフロン(10%)の影響を見ていることになります。つまり、本格的な危機はこれから 起こると言われています。

 ⇒ 地球規模の環境破壊

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