Subject  : 主な有害物質の人体への影響

カテゴリー : 環境 


 主な有害物質の人体への影響
環境基準とは人の健康を保護し生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準であるとされています。これは、最低限度としてではなく、より積極的に維持されることが望ましい目標として、その確保に努めなければなりません。
有害物質 主な使用場所 人体への影響
カドミウム 顔料、光学ガラス製造工場。 肺気腫、腎障害、肝障害をもたらしたり、また、歯ぐきに黄色の着色を示したり、嗅覚を失うような場合があります。
シアン 電気メッキ工場、熱処理工場 数秒ないし数分程度で中毒症状があらわれ、頭痛、めまい、意識障害、けいれん等を起こし死亡することがあります。
顔料製造業、印刷工場 大量の鉛が体内に入ると急性中毒を起こし、腹痛、おうと、下痢、尿閉などがあらわれ、激烈な胃腸炎とその結果起こるショックのため死亡することがあります。
六価クロム 電気メッキ業、顔料製造業
冷却水の腐食抑制剤
鼻炎、咽頭炎、鼻中隔穿孔、臓器障害などがあげられます。
砒素(ひそ) 金属精練、殺虫駆虫剤、染料、
硝子製造、半導体製造
体内に蓄積されやすく、おうと、下痢、腹痛、腎炎の原因となり、接触すると皮膚炎や皮膚がんになるおそれがあります。
水銀 乾電池、無機薬品、計量器、合成触媒 無機水銀化合物を大量に摂取すると、歯ぐきが腐り、血便が出るなどの症状を示します。
アルキル水銀 農薬 疲労感、記憶力の減退、指・手足のマヒ、運動失調、視聴覚の障害を招きます。
PCB 絶縁油、熱媒体やノーカーボン紙溶剤 多様な皮膚障害、内臓諸器の障害、ホルモンのバランスのくずれ、末梢神経の伝達速度の遅延があります。
ジクロロメタン 溶剤、ウレタン発泡助剤、洗浄剤 肝臓障害、皮膚粘膜への刺激があげられます。
1.2-ジクロロエタン 塩化ビニルモノマー、樹脂原料、溶剤、洗浄剤 急性中毒症状として、頭痛、目まい、吐き気、下痢等を起こし意識不明になることがあります。
トリクロロエチレン 金属製品の洗浄剤、溶剤、低温用熱媒体 頭痛、はきけ、麻酔作用、肝障害をもたらし、発がん物質である可能性が高いとされています。
テトラクロロエチレン ドライクリーニング用洗浄剤、金属製品洗浄剤、フロンガス製造の原料 頭痛、はきけ、麻酔作用、肝障害をもたらし、発がん物質である可能性が高いとされています。
ベンゼン 化学・薬品工業で溶剤、合成原料 大量に吸入すると急性中毒を起こし、頭痛、目まい、吐き気などがあらわれ、死亡することがあります。


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