Subject  : 永久凍土(permafrost)

カテゴリー : 環境、エネルギー 


 永久凍土(permafrost)
 少なくとも継続して二冬とその間の一夏を含めた期間より長い間、0℃以下の凍結状態を保つ土壌または岩石(凍土)。

シベリア、アラスカ、カナダ北部に広く分布し、全地表の14%(2.1×107km2)を占める。日本では北海道大雪山(高度600〜2,100m、深さ2〜13m)と富士山頂に分布し、山岳永久凍土と呼ばれる。永久凍土は、その水平および垂直分布から、次の三つの地域帯に区分される。
1)連続的永久凍土(continuous permafrost):深さ数百m〜600m、
2)不連続的永久凍土(discontinuous permafrost):深さ数十m〜120m、
3)点在的永久凍土(sporadic permafrost):深さ数m〜90m。
チベット高原などには山岳永久凍土が分布し、北極海沿岸では海底下に永久凍土が存在する。これは最終氷期の海面低下期に陸化した現大陸棚に永久凍土が形成され、のちに海進で沈水したものの、海底面温度が−1.8℃と低いために保存されたものである。永久凍土の南限は年平均気温−2℃に一致する。永久凍土地域では、年平均気温が凍土の厚さに関係する。地形・表層地質・植生・積雪等の因子は凍土の厚さや保存状態に影響する。凍土層の存在は、土木・建築・農業などの障害となるほか、排水不良や融解による地盤の不等沈下など土地災害の原因になる。

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 ⇒ バイオマス

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