Subject  : インキの種類と汚れの落とし方

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 インキの種類と汚れの落とし方
 ペンに使用されているインキの種類は、以下の4種類に分けられます。

種類 メモ
油性染料インキ 有機溶剤に油溶性染料と樹脂を溶かした速乾性のインキ
油性顔料インキ 溶剤・顔料・樹脂
水性染料インキ 水・湿潤剤・水溶性染料
水性顔料インキ 水・湿潤剤・顔料(・樹脂)

● 油性染料インキ
 最初に開発されたマーキングペンの種類です。有機溶剤に油溶性染料と樹脂を溶かした速乾性のインキです。有機溶剤には芳香族系、アルコール系、脂肪族系が使用されています。紙・プラスチック・金属・木材・ガラス・布・革・陶器など多くの素材に書くことができます。特長として速乾性と耐水性があり、いろいろな用途に使用されています。『マジックインキ』など。
衣服のインキが付着した場合、裏側に布を当て、別の布にアルコール(消毒用)又はマニキュアの除光液などの溶剤を染みこませ、汚れの上からたたいて汚れを裏に当てた布に移行させます。この作業をきれいな布と交換しながら何度も繰り返してください。このようにして色を薄くしてから固形石鹸でもみ洗い洗濯をしてください。なお、作業時の注意として、汚れを移行させる布の下にはビニールなどを敷き、床や机を汚さないようにしてください。

● 油性顔料インキ
 一般には「ペイントマーカー」と呼ばれています。上記の油性染料インキの染料の代わりに顔料を用いたインキです。昭和30年代に発売されましたが、昭和50年代初めペン先をプッシュ式にしたペイントマーカーが発売されました。顔料は水にも溶剤にも溶けず、不透明性や耐光性に優れていますので、プラスチック・金属・ガラス・陶器などの他、屋外での標識や園芸用のプレートには最適です。

● 水性染料インキ
 水に湿潤剤などを加えた水溶液に水溶性染料を溶かしたインキです。色が油性インキに比べて鮮やかで、紙に書いてもにじみや裏移りが少ないのが特長です。しかし、用途は紙専用で、紙以外の素材には書けません。ほとんどのこのタイプのペンには耐水性がなく、水に流れやすい欠点がありますが、ラッションペンの黒と青などは、乾くと水に流れにくい特殊な染料インキが使用されています。
 ガラス・金属など非浸透性のものに付いたインキ汚れは、アルカリ性の洗剤を使用しお湯で洗い落とせます。
 衣類に付いた場合はぬるま湯を使用し、アルカリ性洗剤、又は固形石鹸でもみ洗いしてください。それでも落ちにくい場合には衣料専用の漂白剤を使用してください。また、色によっても落ち易さが異なります。特にラッションペンの黒・青は落ちにくいので注意してください。

● 水性顔料インキ
水・湿潤剤・顔料タイプは、ごく微細な顔料粒子を水溶液に分散したインキで、紙に書いてにじみや裏移りがなく、耐水性・耐光性に優れています。しかし樹脂分を含まないため紙以外の素材に書くことはできず、用途は紙専用になります。
上記のタイプに樹脂を配合したものは、油性インキのようにプラスチック・ガラス・金属などの素材にも書くことができ、耐水性・耐光性に優れています。但し、乾燥速度は油性に比べると遅くなります。アクアテック・ツインなど。
 ⇒ 染み抜きをしたい


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