Subject  : 一般的な洗剤

カテゴリー: 生活情報


 一般的な洗剤
洗剤は古来より汚れを落とす為に使われてきた「石けん」に代わり戦後急速に普及し、現在では家庭用から業務用まであらゆる洗浄の場面で使用されています。 洗剤の進歩は石油工業の発展と共に進んできており、「合成洗剤」が今日の洗剤の主流とされています。

洗剤の目的は汚れを除去することですが、基本的に洗浄体から汚れを分離させ、溶かして運び去るのは「水」の役割です。そこでこの水に洗剤が加わると、油など水になじまなかった物質なども水に溶解し、汚れを除去することができます。 つまり洗剤は水の洗浄する機能を助ける為のものなのです。
水は表面張力の強い物質で、物に浸透したり濡らし染み込む力がそれほど強くはありません。 そこで、その水の表面張力を急激に低下させることができる「界面活性剤」という物質を加えることにより、水の表面張力が低下し、油・油脂の中に水が浸透し洗浄面から除去することができます。洗剤の主成分はこの「界面活性剤」によるものなのです。 界面活性剤にもイオンの働きをするものなどにより種類が分類されています。(カチオン性活性剤・アニオン性活性剤など)
さらに洗剤には、界面活性剤の力を助け、洗浄力をさらに高める機能の「助剤」というものが加わっています。 助剤には、苛性ソーダ・炭酸ソーダ・珪酸・りん酸などの物質があります。 また、特殊な効能を洗剤に持たせるために、研磨剤・溶剤・酸などの添加剤を加える場合もあります。

● 中性洗剤
中性洗剤は酸性でもアルカリ性でもないph値6〜8の中性を示す洗剤で、石質・塩ビ・ゴム・陶磁器・塗装面・金属面など、どんな建材にも使用でき、非常に用途の広い洗剤です。建材や人体を傷めることもなく安定していますが、ひどい汚れに対しては洗浄力がやや弱く、日常的なお掃除や食器洗いにはよく使用します。
「ルックふきとり中性クリーナー」(ライオン)が中性で発売されています。これは界面活性剤などの洗浄成分が100%ヤシなどから取った植物成分でできています。ただしすべてが植物から取っているかというと、保存剤などには化学物質がわずかですが使われています。
水がしみ込む木部や壁、銅と真ちゅうの製品には使わない方が良い場合があります。
種類 コメント
台所用 洗浄力ファミリー  チャーミーグリーン  ジョイ
トイレ用 トイレマジックリン  水洗用トイレルック  ルック温水トイレ
浴室用 ルックおふろの洗剤  バスマジックリン  バスピカ

● 弱アルカリ性洗剤
洗剤の中で一番一般的で、ある程度の洗浄力を有します。 この洗剤も中性洗剤同様にほとんどの建材に使用でき、軽度な油汚れにも効果があります。「お掃除の洗剤」と言えば、まずこの弱アリカリ性洗剤を指すでしょう。 ただし、建材によっては多少影響もあり、基本的に汚れを落とした後には洗剤を完全に除去することが必要です。 また、使用者の手を多少傷める場合もありますので、ゴム手袋の使用をおすすめします。
ハウスクリーニングの際、汚れの少ない広範囲な部分の清掃には、この弱アルカリ性洗剤を希釈して使用します。洗剤は濃ければよく落ちるわけではなく、汚れに対する適当な濃度で使用することにより最大の効果が得られます。洗剤の使用上の説明に従って使うのが最良と言えます。
タバコや排気ガスなどの頑固な汚れには溶剤入り弱アルカリ性洗剤を使用します。
種類 コメント
一般用/ガラス用 かんたんマイペット(花王)、ワイドマジックリン  オレンジクリーナー  ルック便利クリーナー  ガラスクルー

 ⇒ アルカリ性洗剤と酸性洗剤


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