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 布の種類
 布の種類は以下のようなものです。

種類 素材 メモ
綿サテン 綿 ごく薄い綿の綾織り地です。上品で優しいつやがあり、化繊サテンほどテカらないので、 上質に見せたいブラウス、ドレス、ギャザースカートなどに。  透けるので、裏地は必須です。力のかかるところには力布か接着芯を忘れずに
ローン 綿 薄く柔らかく織られた平織りの綿布です。 ギャザースカートやロマンティックなワンピースに 向きます。  透けるので、裏地は必須です。力のかかるところには力布か接着芯を忘れずに。
ブロード 綿 最も一般的な綿布です。適度な張りと柔らかさを兼ね備えた扱いやすい布で、 無地のスカートやパンツ、シャツなどに幅広く使えます。色数も豊富。   裁つ前には必ず地直しをしましょう。横糸を端から数本抜いてみて、縦糸と横糸が直角になるように手で伸ばして整え、裏から軽く霧を吹いてアイロンをかけます。このときも織り目を意識して縦か横に動かします。  糊がついていてパリッとした感じの時は、布端で水をつけても色落ちしないか確認してから、布のまましばらく水につけて糊抜きします。それから陰干しして、生乾きのうちに裏から織り目を整えながらドライアイロンをかけます。水で色落ちする時はアイロンのみで頑張りましょう。
T/Cブロード 綿・ポリエステル 綿とポリエステルの混紡平織り素材。綿100%のブロードよりシワになりにくく、洗濯後も扱いが楽です。ほんの少しブロードより柔らかい、かな?
ジョーゼット ポリエステル 薄くしなやかな、透ける素材の代表格です。 ドレス、ダンス衣装、被布やヴェールなどに 。滑りやすいので縫うときはコツが要りますが、シワになりにくく、縫い上がった後の扱いはとても簡単です(笑)  上質で安価なジョーゼットをたくさん扱っておられるネットショップ→ 「生地屋」さん
シーチング 綿 平織りの綿布で、ブロードより僅かに厚手です。柔らかめなので、 ギャザーを寄せたスカートなど、ふんわりしたシルエットの服に向きます。 ブロードよりつやがなく、平織りの織り目がやや目立ち、素朴な感じ。ボタンなどをつける時や力のかかる部分には接着芯を貼って補強しましょう。  地直しの方法はブロードと同じです。
ダブルガーゼ 綿 文字通り、薄く柔らかいガーゼを2重折りにした素材です。ゴスロリ系の服で人気が出て、最近は春夏物の布地として定着してきた感があります。 ふんわりした風合いを活かして、ゆったりめのスモックブラウスやギャザースカートにするのが定番ですが、かっちりした型紙で作ってみても面白い表情になりますし、わざと布端を切りっぱなしにして 、ほつれた感じを楽しむこともできます。  つやはあまりなく、素朴な優しい肌触りが魅力で、ベビー用品などにも多く使われます。強度はあまりないので、力のかかる部分は2〜3重にしたり、芯を貼るなどして補強します。  織りが荒いので歪みやすく、すぐしわになります。地直し・アイロンかけ共に、丁寧に根気よく、しかしある程度の妥協をもってやることです(笑)
アムンゼン ポリエステル 梨子地の合繊です。柔らかくしなやかで、サテンほどは光らず、肌触りのいい布です。 とろんとした落ち感がありますので、それを活かしてドレスや着物系などに。厚みはシーチングとツイルの中間くらいです。  アイロンは中温で、伸ばしすぎないように気をつけて。繊維のほこりが意外なほど出るので、縫った後はミシンの下糸がまを掃除してあげてください。
ツイル 綿 綾織の綿布で、厚さはデニムとブロードの中間くらいです。適度な光沢と張りがあるので、 帽子やバッグなど、ある程度のかたさが必要なアイテム に向きます。   地直しの方法はブロードと同じです。 綾織りの斜め線と逆の斜め方向に歪みやすいので、根気よく丁寧にアイロンがけをするようにしましょう。
カツラギ 綿 ツイルより厚く、一般的なデニムよりやや薄い綾織りの布です。張りと適度なつや、重みがあるので、 かっちりしたジャケットや和服の袴、作り帯などに 最適。  地直しの方法はブロードと同じです。綾織りの斜め線と逆の斜め方向に歪みやすいので、根気よく丁寧にアイロンがけをするようにしましょう。
デニム 綿 いわゆるジーンズ生地 のことです。 ごつごつするくらい堅くて厚いものから、かなり薄手のもの、ストレッチ(伸縮)性のあるものなどもあり、最近は色数も豊富になってきています。  厚みは「オンス」という単位で表示されます。6オンスで約0,4mm、8オンスで約0.5mm、10オンスで約0.6mm・・・と、だいたい2オンス上がるごとに0.1mm厚くなります。  地直しの方法はブロードと同じです。綾織りの斜め線と逆の斜め方向に歪みやすいので、根気よく丁寧にアイロンがけをするようにしましょう。
モアレ ポリエステル・綿混 木目のような流水紋のような地模様がある和風の布です。 水城の大好物(笑) 厚みはカツラギ程度ですが柔らかさはツイル程度、適度な光沢があり、それほど重くない上に比較的縫いやすいので、とても扱いやすい布です。 水城は和風、特に平安装束風の衣装によく使っていますが、 まだ他の方がこの布を使っているのを見たコトがありません(笑)
カラーシャーク 綿? 太めの糸で織った平織りの布で、やや硬めで張りがあります。光沢は中程度。厚みはツイルとカツラギの中間くらいでしょうか。  比較的歪みにくく、初心者さんにも扱いやすい布です。制服系のかっちりした服からワンピースなどまで、用途が広い のも魅力。ギャザースカートなどに仕立てると、ほどよく広がり、かつフワフワしすぎないので、甘さを抑えたいときにも適しています。
コーデュロイ 綿、ポリエステル、ポリウレタンなど 表面に細かい畝があり、冬服の定番素材。 110cm幅で1500円くらいから。   綿別珍は毛が細かく、密度が高く高級感があり少し重いので、中世風のマントなどに使うと風格が出ます。 88cm幅で1659円から。
シールスキン 綿、ポリエステル、ポリウレタンなど アザラシの毛皮のように毛並みを一方向に寝かせた織物やニット地のことで、毛並みの密度が比較的荒く、光沢があります。 110cm幅で2500円くらい?
フリース 綿、ポリエステル、ポリウレタンなど もとは高級な毛織物の一種ですが、最近はポリエステルを高密度に織って起毛させた素材をさすことが多いようです。軽くて暖かく、水を弾くので、冬のカジュアルウエアの定番になってきています。 110cm幅で780円くらいから。   いずれも、地直しは裏から中温のスチームアイロンを浮かせてかける程度にし、押し付けないこと。毛並みが台なしになってしまいます。
合成レザー ナイロン、ビニール、ポリウレタンなど 合成繊維でつくられた、レザー(革)の風合いに似せた素材です。 本革は高価なため、これで代用するといいでしょう。色も黒や茶だけでなく、カラフルなものも多く出回っています。裏が起毛加工になっているものなどは冬、暖かく、1枚で仕立てられて便利です。   一度針を刺すと跡が残ってしまうものがあるので、必ず余り布で確認しましょう。   ミシンで縫う時は中厚地用の針と化繊糸、テフロン押えという専用の押え金を使います。仮止めは、待ち針を打てない場合、弱粘着テープ(メンディングテープなど)で止めます。   アイロンは低温で、折りじわをとる程度に裏からかけます。裏が起毛加工になったものは、当て布をして表から低温のスチームアイロンをかけます。いずれも最初に余り布などで確認しましょう。   素材がビニール袋などと同じなので、引っ張ると縫い目などから簡単に表面が破れてしまいます。強い力のかかるところには厚地用接着芯を貼って補強しましょう。
合成スエード ポリエステルなど 化繊を起毛させてスエード調にした布で、レザーと違い表面がテカテカしていない ので上品な感じになります。 イメージで使い分けるといいでしょう。  最近は裏も本革スエードに似たものや、表だけ起毛させたものなど、種類も価格も色々豊富になってきました。素材も一定でないので、取り扱いは買ったお店で聞いてください。
レース 綿、レーヨンなど さまざまな織り模様の布状のものや縁取りに使うリボン状のものなど多彩なバリエーションがあります。 ドレスやメイドさん、ゴシック・ロリータ系の服の定番素材 です。 カットワーク(土台布に刺繍し切り抜いた細工)のものや花形のものなどもあり、お店によってはひと模様単位から切ってくれるところもあります。   合繊のものはアイロン温度に注意しましょう。買う時にお店の人に聞いておくと安心です。一般に低温で、折りじわを取る程度に裏から軽くかければ良いようです。
チュール ナイロンなど 化繊の目の粗い網状の布で、ハードとソフトの2タイプがあります。 ソフトはレースなどと同じように、ドレスの飾りやリボンなどに。ハードは主としてパニエ(ドレスなどのスカートをふくらませるために下につける張りのあるペチコートのようなもの)などに 使われます。  最近は無地のほかに、模様を織り込んだり、刺繍をしてあるものなども多く、アウターに使っても可愛いものです。  切りっぱなしで大丈夫なので、意外と扱いは楽ですが、ファスナーやアクセサリーなどで引っかけると見事に破れますので注意してください。
オーガンジー 綿・ナイロンなど 透けるような薄いふんわりした布 で、 夏に多く出回ります。 ドレスや妖精さん系の服や羽、ヴェール、ペチコートなどに適しています。扱いはサテンと同じです。
サテン 絹、アセテート、ポリエステルなど 真珠のような光沢のある布で、シルクや化繊(現在はこれが主流)のものがあります。 無地のものと地模様や柄の入ったものがあり、 ドレス系の定番 です。化繊なら値段も手頃です。   滑って縫いにくいので、テープなどで細かく仮止めし、テフロン押えを使って丁寧に縫います。アイロンは中温以下(買う時にお店で聞いて下さい)で、当て布をして折りじわを取る程度にかけます。(化繊の場合)
ジャージ布 綿、ポリウレタンなど 伸縮性に富み、 Tシャツ・体操服など によく使われています。 綿製と化繊があり、化繊は一般の布屋ではやや手に入りにくいことがあります。   洗濯や着用によって伸び縮みするので、裁つ前に一度、布端などで色落ちしないか確かめてから布のまま洗濯し、生乾きのうちに裏からスチームアイロンを浮かせてかけます。水で色落ちする場合はスチームアイロンのみで。広げる時も引っ張るようにせず、手で叩くようにして平らにします。   糸やミシン針はニット用を使います。
ちりめん ポリエステル、レーヨン、絹など 織り糸に強い撚りをかけて表面に細かいシボを出した織物で、 着物の代表的な素材です。とろんとした落ち感と、独特の鈍い艶が特徴。正絹のものはエライ値段ですが、化繊なら広幅で1m千円未満からあります。


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 ⇒ カビの発生を抑えるには

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