Subject : EMAIL 利用にあたっての注意点
カテゴリー : メール
EMAIL 利用にあたっての注意点
● 電子メールにも実は色々あります。 ● email に秘匿性はありません。 ● email は必ず届くとは限りません。 ● 一行は35文字 (半角70文字) 程度で折り返しましょう。 ● サイズが大きすぎる email はエチケット違反です。 ● 引用は必要十分でかつ最小限に抑えましょう。 ● 受け取った email は勝手に転載すべきでありません。 ● シグニチャ (署名) はせいぜい4行程度にしましょう。 ● 日本語を書く時に使って良い文字コードは JIS コードです。 ● 半角のカタカナは使わないようにしましょう。 この文書は、 email を利用するユーザのために、特に注意すべきいくつかの ポイントを紹介したものです。 この文書は、email を使い始めたユーザがすぐに陥ってしまいがちな失敗を少 しでも避ける助けとなることを意図して書かれています。 この文書には、email を読み書きするためのツールの利用方法は説明していま せん。また、基本的な email の書き方もほとんど説明していません。これら の情報は、いわゆる「インターネット」を扱った大抵の解説書に丁寧に説明さ れていますので一読をお勧めします。 =================================== ● 電子メールにも実は色々あります。 =================================== 一言に電子メールと言っても実は色々な形態のものがあります。ここで説明す る「電子メール」は、最近流行りの「インターネット」でやりとりされている、 SMTP という方式に従った電子メールです。色々なひとが色々な呼び方で呼び ますから混乱しがちなことも多いですが、この電子メールは一般に、 email = SMTP メール = インターネットメール などと称されています。 ここで説明する「電子メール」は email のことです。 =============================== ● email に秘匿性はありません。 =============================== いわゆるインターネットはその構造上、秘匿性を保証していません。つまり、 email は常に、 「誰か悪意を持ったひとに盗聴されていないとも限らない」 という意識を持って利用して下さい。 重要で秘匿性の高い機密情報は、どれほど便利だからと言っても、email で送 るべきではないでしょう。 暗号化などのセキュリティ対策はユーザの責任に委ねられています。残念なが ら現時点では、安心な暗号化処理を簡単に行なってくれるようなメールツール まだ普及しておりません。 =================================== ● email は必ず届くとは限りません。 =================================== 世の中に出回っているいわゆる「インターネット」の解説書を見ると email の利点には、 - 即時性 (すぐ相手に届く) - 非同期性 (時差など気にせず送れる) - 再利用性 (コンピュータでそのまま処理できる) などがあげられています。しかし、実際には email は必ずしも相手のもとに 届くとは限りません。また、すぐ届くとも限りません。届かなかったことを確 認する方法もありませんし、また、相手が確実にその email を読んでくれた ことを確認する方法も、ありません。 ===================================================== ● 一行は35文字 (半角70文字) 程度で折り返しましょう。 ===================================================== 一行が長すぎる email は受け取った相手にとってとても読みにくいものです。 日本語の文字で数えて35文字程度、いわゆる半角の英数字などで数えて70文字 程度で改行を入れましょう。 ================================================== ● サイズが大きすぎる email はエチケット違反です。 ================================================== 一通があまりにも大きすぎる email はエチケット違反とされています。エチ ケットだけの問題でなく、受け取る相手のメールスプール (受信メールがたま る記憶装置) を溢れさせてしまったり、実際に迷惑をかける場合があり得ます。 特に、Eudora などの PC ベースの POP クライアントソフトを使って email を読み書きしている人は、自覚なく巨大なサイズのファイルを「添付」して送っ てしまう失敗をしがちです。ファイルを添付するときは、そのサイズに気を付 けましょう。 ============================================= ● 引用は必要十分でかつ最小限に抑えましょう。 ============================================= 受け取った email に返事を書く際、話題をはっきりさせるため、相手の文章 の一部を引用することがあります。 admin> これは引用文の一例です。 引用は便利ですが、受け取った email の全文を引用してしまうようなスタイ ルは行きすぎです。要点を押え、必要十分にして最小限の引用を心がけましょ う。 ==================================================== ● 受け取った email は勝手に転載すべきでありません。 ==================================================== 一般に、受け取った email 相手の私信であり、これを相手の許可なく他に転 載や転送などすべきではありません。常識のない行動とされています。 文脈、経緯などから、明らかに転載/転送可能な場合 (例えばその email がお 知らせ、案内、共有情報など) を除き、受け取った email を転載/転送する際 には注意深く行ってください。 ==================================================== ● シグニチャ (署名) はせいぜい4行程度にしましょう。 ==================================================== email を書くとき、末尾に会社名所属などを記したシグニチャ (署名) を付け ます。適切なシグニチャを使ってください。 長過ぎるシグニチャは歓迎されません。せいぜい4行以内が望ましいと言われ ています。 ========================================================== ● 日本語を書く時に使って良い文字コードは JIS コードです。 ========================================================== 日本語を話す相手に email を出す場合、大抵、日本語を使って本文を書きま す。このとき、利用する日本語の文字コードは「JIS コード」、あるいは 「JUNET コード」などと呼ばれるコードです。 本文でなくヘッダ (From:, To:, Subject: など) には原則として日本語文字 は使えません。ただし、自分が email を読み書きする環境と、やりとりする 相手の環境の両方が「ヘッダの MIME 対応」できている場合に限って、日本語 文字を利用することも可能です。 Eudora などの PC ベースの POP クライアントソフトの多くはヘッダの MIME 対応が行われています。しかし、日本語のヘッダを利用するならば、あらかじ め相手の環境も MIME 対応していることを確認してください。 ============================================= ● 半角のカタカナは使わないようにしましょう。 ============================================= email には半角のカタカナは使ってはいけません。 また、数字を「○」で囲んだ文字などの「機種依存文字」は、受け取ったひと が email を読む環境によっては正常に表示されません。特殊な文字は使用し ないように心がけましょう。