Subject   : コンデンサの種類と特徴

カテゴリー  : 学びの館 > 電気・電子


 コンデンサの種類と特徴
コンデンサは『電気を貯める』働きをします。 貯めた電気の量や電圧、コンデンサの材料に応じて各用途によって分類され 使用されます。コンデンサは、基本的に2つの電極間に誘電体を 挟みこんだ構造をしています。
 貯めた電気の量を『静電容量:C 』といい単位は、F(ファラッド)です。 通常、電子回路で使用する場合は、1F(ファラッド)という大容量を貯めるコン デンサはあまり使用せず一般的には、pF(ピコファラッド:10-12)、μF(マイ ク ロファラッド:10-6)を使用します。
 コンデンサにかける最大電圧を『定格電圧』または『耐圧』といいます。
バッテリーのように大量の電気を貯めることは出来ないものの、コンデンサは 少量の電気を安定して貯めることが出来ます。この働きを利用して一時的に  電気が不足した場合でも予め貯めておいた電気を放出して一定の電圧を保た してあげる働きをしたり、交流には周波数によって抵抗値が変わる リアクタンス としての働きをもっています。
種類 材質と構造 特徴
フィルム
誘電体であるポリエステルフィルムに金属箔を 用いた電極に挟んで巻いたもの。 周波数特性にすぐれている。 絶縁抵抗が高く漏れ電流が少ない。
セラミック
酸化チタンを焼成して高誘電率の磁器を作る。 出来上がったチタン磁器を誘電体としこのチタン 磁器に銀膜を焼き付けて電極としたもの。 周波数帯域が広い。 湿気に対する性能も温度変化に対する 復元性も良好。
タンタル
陽極及び誘電体が五酸化タンタル(TaO5)から 構成され陰極は二酸化マンガン(MnO2)層を 用いたもの。 小型で容量が大きい。±の極性あり。 周波数特性が良いので電源フィルターや ノイズリミッター、バイパス、カップリングとして使える。
アルミ電解
アルミ酸化皮膜を誘電体としたものを陽極とし、 電解液を含んだ電解紙と陰極用のアルミニウム 電解箔で形成される。 小型で大容量。安価 ±の極性があり、長いリード線がプラス極

 ⇒ 抵抗器のカラーコードと抵抗値

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