Subject   : 泌尿器系

カテゴリー  : 学びの館 > 生物 


 泌尿器系
 泌尿器系には腎臓・尿管と膀胱、尿道が含まれる。

 男性と女性の泌尿器系の根本的な違いは尿管の長さと、女性には外尿道括約筋がないことである。その他の点は同じである。

 腎臓は血流から余分な水分を取り除き、尿にする。尿は尿管(小さな管)を流れていき、膀胱に達する。膀胱は筋肉でできた袋で、排尿する準備ができるまで尿をためておくため伸縮性がある。排尿が起こるとき膀胱(排尿筋と呼ばれる)は収縮し、括約筋(ゲートとして働く環状の筋肉)が開く。尿は尿管を通って排尿される。

 排尿は、膀胱と括約筋が協調して微妙なバランスを取って成り立っている。この協調は神経系によって随意的・不随意的(自律的)にコントロールされる必要がある。膀胱がいっぱいになると、その刺激は脊髄の仙髄レベルに送られる。それから脳に伝達され、膀胱が満杯になっていることを知る。そして排尿するかどうかを決める。これは随意的コントロール下での部分である。排尿したくなれば脳は刺激(神経インパルス)を泌尿器系に送り返すことになる。括約筋の弛緩と膀胱筋の収縮は不随意的コントロールである。

● 膀胱(ぼうこう)
腎臓から送られてくる尿を一時的に溜める袋状の器官。 下腹部中央に位置。左右の腎臓からの尿管でつながり、尿が送られてくる。 また、尿を外部に排出するために尿道がつながる。尿道への入口は膀胱頸部筋で閉じられる。
容量は成人で約250 - 600ml程度。平均して500ml程度である。通常時は1時間あたり60mlの尿が腎臓から送られる。 膀胱総容積の4/5程度蓄積されると大脳に信号が送られ、尿意を感じる。 排尿時は腹圧を加えることで膀胱の筋肉が働いて内圧がかかり、 膀胱頸部筋が開放、排尿に至る。
通常の膀胱の厚さは15mm程度だが、尿が蓄積されるにつれて薄くなる。 満タン時には3mmまで薄くなり、この場合まれに衝撃で破裂する事がある。

 ⇒ 泌尿器系の病気

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