Subject : 白金測温抵抗体
カテゴリー : 学びの館 >
白金測温抵抗体
-
『白金測温抵抗体』は、金属の電気抵抗が温度変化に対して変化する性質を利用した『測温抵抗体』の1種で、温度特性が良好で経時変化が少ない白金(Pt)を測温素子に用いたセンサです。
『白金測温抵抗体』は、広く産業用温度センサとして使用されています。
一般に白金測温抵抗体は、熱電対に比較して低温測定に使用され精度も良くなります。
しかし、速い応答性が要求される場合や表面および微小箇所の測定には不向きです。
それは、白金測温抵抗体が抵抗素子として少なからず体積を持つため熱平衡に達するまでの時間が熱電対式温度センサに比べ長いためです。
『Pt100』と記載されていますが、この『100』は、温度『0℃』時の抵抗値が『100Ω』である事に由来しています。
抵抗比(R100/R0)=1.3851。
温度精度に優れており、温度領域は-200℃から800℃までご使用いただけます。あらゆる金属において温度変化により電気抵抗は変化しています。
一般的に白金抵抗体は3線もしくは4線でのケーブルで引かれており、往復抵抗により温度計測されています。
熱電対に比べて高温でご使用いただけませんが、中温領域から低温領域において高精度が検出可能です。
- ○ 測温抵抗体
-
測温抵抗体は金属の電気抵抗が温度の上昇と共に増加する特性を利用した温度センサーで、抵抗素線として白金、ニッケル、銅が用いられます。
・ ニッケルは常温付近で白金の1.7倍の温度係数を持っていることや安価な為に、素線材料として優れた面がありますが、
340℃に変態点があるため高温測定に向かないことや酸化して特性が劣化すること及び温度特性の基準が各国によって
異なるなどの理由から現在ではあまり使われていません。
・ 銅は純度の高い物が得られ、温度特性のばらつきも小さく安価である特徴がありますが、抵抗率が小さいため素線を
長く巻く必要があることや高温で酸化しやすく120℃が使用上限であることなどから、JISからも除外されています。
⇒
熱電対の種類
[メニューへ戻る]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]