Subject   : 地殻(crust)

カテゴリー  : 学びの館 > 地学 


 地殻(crust)
 地球を構成する大きな成層構造のうち、いちばん外側の層。花崗岩層と玄武岩層とからなる大陸地殻の部分と、玄武岩層からなる海洋地殻の部分とに分けられる。本来、地球内部が溶融状態であると考えられていた時代に、冷却した地球表面の硬い薄皮という概念であったが、現在では1909年に発見されたモホロビチッチ不連続面より上の層を指す。大陸地殻での厚さは30〜40km、ヒマラヤやアンデスなどの山岳地域では60km以上にも達する所があるのに対し、深海では海水を除くと10km未満の地域が大部分である。大陸と海洋の地殻では、その形成過程や年代にも大きな違いがある。大陸の地殻の中核部は原始地球の分化により形成され、その後のプレート運動に伴う分裂や付加作用などの変動を受けてきたのに対し、海洋の地殻は中央海嶺で形成され海溝で沈み込む歴史を繰り返してきたので、その年代は古くてもジュラ紀程度である。

 ○ 海洋性地殻(oceanic crust)
 海底地殻とも。狭義には大洋底下の地殻で、その厚さは5〜10km、密度3.0g/cm3、地震波速度は6.2km/sを超えるものと定義される。

シマ層に相当し、大洋底では大陸性地殻(シアル層)が欠如する形になっていると考えられている。広義には、海底直下の未固結堆積層からモホ面までのすべてを指し、上から
第1層(未固結堆積層を主体とし、厚さは平均0.5km、地震波速度1.77km/s)、
第2層(固結堆積層あるいは海山性の火山岩を主体とし、太平洋のほとんど全域と大西洋の一部に分布する。厚さは平均1〜2km、地震波速度5.96km/s)
第3層(玄武岩質火山岩からなり、厚さは平均5km、地震波速度6.7km/s)
に分けられる。海面からモホ面までの深さは約10kmで大陸地殻に比べてかなり浅いが、第1層から第3層までの密度は平均で2.8g/cm3、上部マントルの平均密度は3.3g/cm3で大陸の値とほぼ一致し、アイソスタシーが成り立つ。
 ⇒ 地球の内部構造

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