Subject  : ウワウルシ(クマコケモモ)

カテゴリー: 趣味> 園芸


 ウワウルシ(クマコケモモ)
 ウワウルシ(ウバウルシ)とは、北アメリカ、アジア、ヨーロッパの北部高地に自生するツツジ科に属するハーブのことです。日本薬局方第2部に収録されている生薬です。クマコケモモ(Bearberry leaf)とも呼ばれ、常緑の小低木で、地を低く這うように生育します。

 ウワウルシは、泌尿器系の膜組織に対して殺菌作用や収れん作用があり、このため古くから尿路感染症の治療に用いられてきました。日本薬局方にも尿路消毒薬として収載されています。
 また、利尿作用があるため、むくみはもちろん、腎臓や膀胱の結石や潰瘍に効果を発揮し、抗ウイスル作用ももつため腎炎や膀胱炎などの感染症の予防や治療にも使用されています。さらに鎮痛作用もあり、これらの疾患の痛みの軽減にも効果的です。

 ウワウルシには、メラニン色素の産出抑制作用もあります。メラニン色素は、紫外線によって作り出されるチロシナーゼの作用により作り出されます。ウワウルシには、アルブチンと呼ばれる成分が含まれ、このアルブチンが抗チロシナーゼ活性をもち、メラニン色素沈着を防ぐといわれています。ヨーロッパでは美白のハーブとして広く知られ、たくさんの化粧品に利用されています。

 ポリフェノールも豊富に含まれるため、その抗酸化力によって、紫外線や乾燥、老化などのさまざまなダメージから肌を守ります。日本でも最近、化粧品の全成分表示に伴い、これまで使えなかったウワウルシを含有できるようになりました。

 このようにウワウルシは、古くから泌尿器系の予防や治療に用いられてきましたが、最近では美肌を作るハーブとして注目されています。ウワウルシの効果を実感したい場合は、サプリメントがおすすめです。ただし、ウワウルシは効果が期待できる分、作用が強いため妊婦の方は使用しないこと。また、おすすめ量をきちんと守って摂りすぎないようにご注意ください。


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