Subject  : ファンド

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 ファンド
ファンドとは、複数の投資家から資金を集め、その資金を用いて行われる事業・資産からの利益を投資家に分配する仕組みのことです。民法上の任意組合、商法上の匿名組合といったものもこれに当たります。
一般には投資信託などの形態で、投資家から委託を受けた資金の運用を投資顧問会社等の機関投資家が代行する金融商品を指すことが多い。
  • 公募投資信託
  • 私募投資信託
  • 指定金外信託(ファントラ)
  • 特定金外信託(特金)
  • その他(匿名組合、リミテッド・パートナーシップなど)

● ファンドの注意点
近年、金融技術やIT技術の進展、資金調達手段を拡大するための新たな法律の導入や企業等の調達手法の多様化を背景に、コンテンツ制作やIT事業、イベント等の資金を集めるための様々なファンドが一般の投資家に対して販売されています。
様々なファンドが作られ、金融商品の多様化が進むことは望ましいことですが、これらのファンドのなかには、行政の監督下になく、投資信託法や証券取引法といった投資家保護を図るための販売規制や金融商品の組成・運用に係る規制が適用されないものも多数あります(注2)。また、このようなファンドの中には、詐欺的なものもあるとの指摘もなされているところです。
投資家保護のための規制が無いファンドへの投資の際は、以下のような点に注意が必要です。
  • ファンドがどのような法的契約によって組成されているか
  • ファンドが投資家保護の観点から、行政の監督を受けているか
    (民法上の任意組合、商法上の匿名組合形式によっているファンドの中には、行政の監督を受けていないものも多々あります。また、詐欺的なファンドの中には、行政の許可等を受けていると詐称する場合もあります。)
  • ファンドの投資内容とリスクについて、十分な説明があるか
  • 投資した資金の使途について正確な情報の開示がされているか
  • ファンドの取扱い業者及び取扱い業者が投資をする場合の投資先業者(実際の投資先)が信頼できる業者であるか
ファンドの勧誘に際して、商品について十分な説明が得られない場合、ファンドの仕組みが理解できない場合は、はっきりと断ることが重要です。

● ファンドに関する規制
有価証券、信託受益権等に投資するファンド(販売のみ証券取引法) 商品先物等に投資するファンド(商品投資に係る事業の規制に関する法律) 不動産に投資するファンド(不動産特定共同事業法) その他の事業を行う有限責任事業組合(販売のみ証券取引法)
会社型の場合、 投資法人では、 投資信託及び投資法人に関する法律と 特定目的会社では、 資産の流動化に関する法律が関係します。
投資信託の名合は、 投資信託及び投資法人に関する法律、 特定目的信託の名合は、 資産の流動化に関する法律が関係します。
組合型の場合は 民法 、 匿名組合の場合は 商法 が関係します。
投資事業有限責任組合 投資事業有限責任組合契約に関する法律
有限責任事業組合 有限責任事業組合契約に関する法律


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