Subject  : 食用の着色料

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 食用の着色料
食用としての着色料は食品添加物として国より認可され、料理に彩り を与える効果があります。着色料には天然の色素と合成着色料が あります。着色料の中には安全性が問題視されているものもあります。

● 天然着色料の種類
種類 コメント
カラメル色素 砂糖,ブドウ糖,でん粉加水分解物,糖蜜などを熱処理するか、 酸やアルカリを加えて熱処理して製造。 製造法によりカラメルI,II,III,IVの4種類があります。
クチナシ黄色素
Gardenia yellow
アカネ科のクチナシの果実から抽出。 クロシン,クロセチンが主成分の黄色い色素。 中華めん,栗のかんろ煮,清涼飲料水など。 カロテノイド系 キリシンL-150
クチナシ赤色素 クチナシの果実から抽出したイリドイド配糖体のエステル加水分解物とタンパク質分解物の混合物に,β-グルコシダーゼを添加し,分解して製造。 (イリドイド:キリヤスレッドGR-NL)
クチナシ青色素 クチナシの果実から抽出したイリドイド配糖体とタンパク質分解物の混合物に,β-グルコシダーゼを添加し,分解して製造
アナトー色素 ベニノキ科ベニノキの種子の被覆物から抽出。 ビキシン,ノルビキシンが主成分。 ハム,ソーセージ,米菓,たれ類など
アントシアニン色素
パプリカ色素 ナス科のパプリカの果実から油脂または有機溶剤で抽出。 カロチノイド系キサントフィルのカプサンチン,カプソルビンが主成分。 「着色料(カロチノイド)」と表記される場合がある
紅花色素 キク科ベニバナの花から水で抽出。サフラーイエロー類が主成分で、 飲料,漬物,冷菓,キャンディー,菓子などに使用。 (カルコン:カーマサスイエローLK 、カーサマスレッドAP )
紅麹色素
ベニコウジ色素
ベニコウジカビの菌体から抽出して製造されます。 主成分は、モナスコルブリン,アンカフラビンなど。 水産ねり製品,畜産加工品,たれなどに使用。 モナスコイエローMAX 、モナスコレッドAL
フラボノイド色素 ウコン色素(クルクミン)
コチニール色素
カルミン酸色素
サボテンに寄生するカイガラムシ科エンジムシの乾燥体から抽出。 アントラキノン系のカルミン酸が主成分。酸性溶液では橙色、中性溶液で赤色、アルカリ性溶液で赤紫色。 清涼飲料水,冷菓,菓子類,ハム,ソーセージなど
アカキャベツ色素 紫キャベツから得られる天然色素

● 合成着色料の種類
着色料が入っているモノの代表は、色つきの駄菓子。ジュースや キャンディーなどの多くには、「赤色2号」「赤色102号」「黄色4号」など 合成着色料が添加されています。多くはタールや石油を原料にした 合成着色料であり、危険性が指摘されています。 (通常の使用量では問題ありません)
◆日本で使用許可されているタール系色素
(「すぐわかる食品添加物ガイド」西岡一監修 家の光協会(1992)より)
名称 おもな用途 疑われている毒性など
青色1号 菓子、清涼飲料など 発ガン性 EU諸国で使用禁止
青色2号 和菓子、冷菓など 染色体異常
赤色2号 菓子、清涼飲料など 米で発ガン物質として指定 使用禁止
赤色3号 焼菓子、水産加工物など 独・ポーランド・米で使用禁止
赤色40号 菓子、清涼飲料など アレルギー性 91年アメリカの圧力で認可
赤色102号 漬け物、たらこなど アレルギーなど 米・カナダ・ベルギーで使用禁止
赤色104号 かまぼこ、ソーセージなど 発ガン性 日本以外のほとんどの国で使用禁止
赤色105号 かまぼこ、ソーセージなど 発ガン性 日本以外のほとんどの国で使用禁止
黄色4号 漬け物、練りうに、菓子など じんましんなど 食用色素のなかでも最も使用量が多い
黄色5号 菓子、水産加工物など 発ガン性、ぜんそくアレルゲン
赤色106号 でんぶ、福神漬など 発ガン性、日本以外のほとんどの国で使用禁止
緑色3号 菓子、清涼飲料など 発ガン性、染色体異常、米・EUで使用禁止


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