Subject : アレルゲン
カテゴリー: 役立つ情報
アレルゲン
-
自分の体にない物質なら何でもアレルゲンになる可能性を持っていますが、多くは異質のタンパク質です。金属や化学繊維などもアレルゲンになることがあります。また、アレルゲンはある一定量以上ないとアレルギー反応を起こさないことも重要なポイントです。
アレルゲンは進入経路で分類すると理解しやすいです。まず、空気とともに鼻から吸い込まれるものとしては、ほこり、ダニ、カビ、花粉、動物の毛やふけなどです。なかでもダニはもっとも重要です。布団やじゅうたんなどにあるダニの死がいが、ほこりとともに空中に浮遊する時期が喘息患者が増える時期と重なります。カビの胞子も空中を浮遊してアレルゲンとなります。花粉で起きる花粉症では、スギ花粉症が有名ですが、ほかにもヒノキ、シラカバ、ナラ、ブタクサ、ヨモギ、オオバコ、イネなどの花粉もアレルゲンになります。
次に食べ物として口から入るアレルゲンがあります。卵、牛乳、大豆は日本の3大アレルゲンといわれています。卵では白身にあるオボムコイドがアレルゲンとなりやすく、黄身にはほとんどアレルゲン性はありません。当然、この3食品を材料にしたお菓子などの加工食品製品もアレルゲンになります。しかし、大豆食品の豆腐やみそ、しょうゆなどはあまりアレルゲンにはならないようです。そのほか、エビ、カニ、イカ、貝類、ホウレンソウ、ジャガイモ、バナナ、イチゴなどもアレルゲンとなることがあります。
猫,犬,ねずみ,ハムスター,モルモットなどペットの排泄物、ゴキブリの糞
などもアレルゲンになります。
皮膚や粘膜に触れることでアレルギー反応を起こすことがあります。よく「○○にかぶれた」という言い方をします。有名なものとしては、ウルシによるアレルギー性の接触皮膚炎があります。ほかにも、衣類、合成樹脂、せっけん、化粧品、ぎんなん、塗料などがあります。スズメバチやミツバチの毒素のようにアナフィラキシーショックという急激なショックを起こすものもあります。死ぬこともあるので要注意です。4つ目は薬剤で、ペニシリンなどの抗生物質、サルファ剤、アスピリンなどのサルチル酸製剤、ホルモン剤などがあります。治療中に思わぬアレルギー症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。
血液中のIgEを検査する血清IgE抗体検査という方法もあります。皮膚にさまざまなアレルゲン液を少量たらしてひっかいたり、刺したりして、そこが赤くはれたり、かゆくなったりするかどうかを見る皮膚テストという方法もあります。食物アレルゲンなどでは、その食品を一切断って症状の変化を見る除去試験という方法が行われます。
アレルギーには、アレルゲンを含む物質を触ったり、吸ったり、食べたりして数十分で症状が現れる即時型と、かなり時間が経過してから症状が現れる遅延型があります。即時型の場合は、何かを食べたりした直後なのでアレルゲンの特定は比較的容易ですが、遅延型の場合は数日後になってやっと発熱や喘息が出たりする、などということがあるのでアレルゲンの特定は難しくなります。
⇒
アレルギー
[メニューへ戻る]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]