Subject  : 風の強さと被害

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 風の強さと被害
風の吹き方は絶えず強弱の変動があり、瞬間風速は平均風速(10分間)の1.5倍から3倍以上になることがあります。風圧Pは、風速Vの2乗に比例します。 下表は箱型の建物の壁が受ける圧力を示しています。(P=0.05・V2 :P風圧、V風速)

「強い風」や「非常に強い風」以上の風が吹くと予想される時は強風注意報や暴風警報を発表して警戒を呼びかけます。 なお、注意報、警報の基準は地域によって異なります。

風速は地形や廻りの建物などに大きく影響されます。
風速が同じであっても、対象となる建物、構造物の状態や風の吹き方によって被害が異なる場合があります。この表では、ある風速が観測された際に、通常発生する現象や被害を記述していますので、これより大きな被害が発生したり、逆に小さな被害にとどまる場合もあります。

平均風速
m/s
風 圧
kg重/m2
建造物の被害 メモ
10以上15未満 〜11.3 取り付けの不完全な看板やトタン板が飛び始める [やや強い風] 樹木全体が揺れる。電線が鳴る
15以上20未満 〜20.0 ビニールハウスが壊れ始める [強い風] 小枝が折れる。転倒する人もでる
20以上25未満 〜31.3 鋼製シャッターが壊れ始める。 [非常に強い風(暴風)] しっかりと身体を確保しないと転倒する
25以上30未満 〜45.0 ブロック塀が壊れ、取り付けの不完全な屋外外装材がはがれ、飛び始める 立っていられない。樹木が根こそぎ倒れはじめる
30以上 45.0〜 屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始まる [猛烈な風]

・35m/sになると、自動車や列車の客車が倒れることがある。
・40m/sになると、身体を45度に傾けないと倒れる。小石が飛ぶ。
・50m/sになると、木造家屋が倒れることがある。樹木は根こそぎになる。
・60m/sになると、鉄塔が曲がることがある。


 ⇒ 防災対策の知識

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