Subject  : 睡眠の種類とサイクル

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 睡眠の種類とサイクル
睡眠は人が健康に生きていくために欠かせません。 必要な睡眠時間は人によって大きく異なり、健康な成人でも毎日の睡眠が4時間で足りる人から10時間を必要とする人までさまざまです。ほとんどの人は夜に眠りますが、勤務形態の関係で昼間に睡眠を取らなければならない人もたくさんいます。こんな状況がしばしば睡眠障害につながります。
睡眠の長さと目が覚めた後に十分に寝られたと感じる感覚は、その人の興奮度や情緒的問題、年齢、食事内容、薬の服用など、多くの要因に影響を受けます。たとえば、ある薬を服用すると眠くなる人もいれば逆に眠れなくなる人もいます。カフェイン、強いスパイス、グルタミン酸ナトリウム(MSG)など、一部の食品成分や添加物が睡眠に影響することもあります。高齢になるほど早寝早起きになり、睡眠リズムの乱れに弱くなる(たとえば時差ぼけを起こしやすい)傾向が出てきます。若い成人や小児に比べると、高齢者は簡単に目を覚ましやすく、1晩に何度も目が覚めたりします。高齢者に必要な睡眠が少ないのかどうかは不明です。昼寝は夜眠れなかった分を補うのに役立ちますが、問題も起こします。

 ■ 睡眠サイクル
睡眠は常に同じというわけではありません。睡眠には大きく2種類あります。急速眼球運動(レム)睡眠と、4つの段階をもつ非急速眼球運動(ノンレム)睡眠です。正常なら、ノンレム睡眠の4つの段階を経過した後に短いレム睡眠のインターバルが続くというサイクルを、1晩に5〜6回繰り返します。
ノンレム睡眠は、第1段階(最も眠りが浅い相で、簡単に目覚める段階)から、第4段階(最も眠りが深い相で起こしてもなかなか目覚めない段階)へと進んでいきます。第4段階では、血圧が最も下がり心拍と呼吸が最も遅くなります。
レム睡眠中の脳の電気的活動は、覚醒時と同じように非常に高くなります。眼球が忙しく動き、筋肉が無意識にピクピク動きます。呼吸は速く深くなりますが、横隔膜以外の筋肉は非常に弛緩します。ノンレム睡眠の最も深い睡眠レベル時よりもリラックスしているほどです。 「レム睡眠」とは体は休んでいるけれども、脳は活動している状態で、この時に、記憶の整理をしたり、新たな意欲を造り出したりします。
夢をみるのは、ほとんどがレム睡眠時です。寝言、夜驚症、夢遊症は第3段階と第4段階で多く起こります。 深い睡眠(第3段階と第4段階)の時間は比較的少なくなっています。時間の経過とともに、眼球が急速に動くレム睡眠の時間が増えていきますが、この段階は短時間の眠りの浅い第1段階に中断されます。また、短時間の覚醒は夜の間中起きています。

興奮して眠れない、お酒を飲み過ぎて眠れないという場合がありますが、これは脳の中に目覚めさせる働きをもったところが刺激される為に起こる現象です。また、お酒をたくさん飲むと「レム睡眠」は減ってしまいますので、疲れが残ってしまうというような事も起こります。
 ⇒ 睡眠障害と不眠

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