Subject : シナプス(synapse)
カテゴリー : 学術情報 > 生化学
シナプス(synapse))
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ニューロンとニューロンとの間またはニューロンと筋細胞との間の接合部を指し、
1) 間隙接合gqp junction を介する局所電流によって直接的な伝達を行う電気シナプスと、
2) 化学伝達物質を媒介とする間接的なシナプス伝達を行う化学シナプスがあります。 、
電気シナプスでは信号の伝達は両方向性ですが、
化学シナプスでは一方向性伝達が特徴的です。
シナプスの電子顕微鏡像は、
電気シナプスでは間隙接合の存在があり、
化学シナプスでは、シナプス前線維終末(シナプス小頭)にはシナプス小胞があります。
シナプス小胞は化学シナプスに特有な小胞で、内部に化学伝達物質を含有する。
、
a)迷走神経、運動神経のシナプスには、 、
S型と呼ばれる直径50nm のアセチルコリンを含む球形無芯小胞があり、
b)小脳の抑制シナプスではF型という長:径50nm、短径38nm で、 、
γ-アミノ酪酸 . GABAを含む楕円無芯小胞がある。
c)交感神経のシナプスにはC型と呼ばれる直径60nm のノルエピネフリンを含む 、
球形有芯小胞がある。
d)自律神経には、アセチルコリン、ノルアドレナリンなどのいわゆる古典的伝達物質以外に、
エンケファリンなどのポリペプチド系伝達物質も関与しており、
直径100〜120nm の大型球形有芯小胞内に存在する。
シナプス小胞はシナプス前膜と接触後融合開口して化学伝達物質を放出する。
伝達物質放出は静止状態でも低頻度で起こるが、
カルシウム Caイオン存在下でシナプス前膜が脱分極すると伝達物質放出が急増し、
この結果シナプス後細胞にシナプス後電位が発生する。
シナプス後電位(PSP) : シナプス前線維終末に活動電位が到達すると、化学物質が放出され、
これがシナプス後膜にある化学伝達物質受容体-イオンチャンネル複合体と結合して
イオンチャンネルを開かせます。
この結果、シナプス下膜に
一過性のイオン電流(シナプス後電流)とこれに伴なう単相性の電位変化
すなわちシナプス後電位(PSP : シナプス電位と略称される事もある)が発生します。
このイオンチャンネルを通過するイオンの種類によってPSP の極性や大きさが変わる。
a) NaイオンのみまたはNa、Kイオンの場合は内向き電流が発生し、
、
流入する正電荷のために脱分極性の興奮性シナプス後電位(EPSP)を生じる。
b) KイオンlまたはCl イオンであれば逆に電流が外向きで、
過分極性の抑制性シナプス後電位(IPSP) が起こる。
⇒
脳
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