Subject   : AHS(走行支援道路システム)

カテゴリー  : 産業・技術 


 AHS(Advanced Cruise - Assist Highway Systems)
道路と自動車が協調して、安全な走行を支援するシステムです。 交通事故の原因の約50%が「発見の遅れ」、そして約30%が 「操作・判断ミス」だそうです。 道路と自動車が無線通信を介して連携し、ドライバーに対して、 交通事故発生を防止するための「リアルタイムな情報提供」、 「警報」、「操作支援」という3つの機能を提供します。
具体的には、道路上に設置されたセンサや小電力レーダーが車間距離を 監視し、停止車、低速車、渋滞末尾、障害物などを検知してドライバー に伝える。車側ではドライバーに、フロントガラス上に投影される 画像)や音声によって走行速度に合わせた危険警告などの情報を伝える。 安全な距離を維持するように自動制御も行います。
高齢者や身体障害者の、安全で自由な移動の確保という観点からも、 AHSは注目されています。 将来的には、完全自動運転も目指している。走行時における ドライバーの安全性の向上はもとより、交通の効率化、環境の改善、 ドライバーの負担軽減などを図ることができようになります。

● 技術研究組合 走行支援道路システム開発機構(AHSRA)
国土交通省の委託を受けて、AHSRAがその研究開発を進めています。 道路インフラのIT化によって道路交通の安全性、効率性、快適性、 利便性の向上をめざすAHSを、中核テーマのひとつに掲げています。 情報通信や自動車業界の大手企業が、これらの開発に積極的に参画している。 AHS実現のために、新しい技術が開発・導入されることになります。 道路状況を検知するセンサの「収集系技術」、 検知した情報を車両に伝える「路車間通信系技術」、 ドライバーに情報を提供する「提供系技術」が、 主要なキー・テクノロジーとなります。
 ⇒ ITS

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