Subject   : データ圧縮技術

カテゴリー  : 産業・技術 


 データ圧縮(data compression)
データ圧縮とは  一定の手順にしたがって、データの意味を保ったまま、容量を削減する 処理のことです。 逆に、圧縮されたデータを元のデータに復元する処理は「解凍」とか「展開」、 「伸張」「減圧」「抽出」などといいます。
 ネットワーク上でデータの送受信にかかる時間を短縮したり、 ハードディスクなどの記憶装置により多くのデータを記録するために利用されます。
 たとえば、「YYYYYY」という文字列を「Yが6つある」という意味の「Y6」 という符号で置き換えれば、意味を保ったまま6文字を2文字にすることが でき、1/3の容量に圧縮できます。  圧縮法には様々な方式があり、それぞれ一長一短がある。画像や音声、 映像などの圧縮の分野では、データにある程度の損失が出ることを許容する ことにより劇的に圧縮率を高める「損失のある圧縮(lossy compression)」 (または「不可逆圧縮」)という手法が使われることがある。  画像形式のJPEGや音声正式のMP3は損失のある圧縮法を採用しており、 どの程度の損失まで許容するかを段階的に設定することができる。 圧縮率を上げればデータの劣化が激しくなり、下げれば音質や画質は 向上するが、容量は増えます。
● 不可逆圧縮(ロッシー圧縮)
不可逆圧縮とは、  多少のデータの欠落を許容する代わりに、劇的に圧縮効率を高めた圧縮方式。「不可逆圧縮」と呼ぶこともある。非可逆圧縮方式により圧縮されたデータを復号しても、圧縮前のデータを完全に復元することはできない。
 非可逆圧縮は画像や映像、音声などの圧縮に用いられる。これらのデータはプログラムや文字データと違って、多少のデータの欠損や改変があっても、まったく意味が変わってしまうということはない。このため、人間の視聴覚特性を元に人間が認識しにくい成分を削ったり、見えない/聞こえないよう巧妙にデータを改変したりして、極めて効率のよい圧縮を実現している。
 非可逆圧縮を採用する圧縮形式のほとんどは、圧縮の程度を指定する機能を備えており、用途に応じて品質と圧縮率のどちらをより重視するか、圧縮の際に指定できるようになっている。

 ⇒ 音声圧縮技術

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