Subject   : ネットワーク型ストレージ(NAS)

カテゴリー  : 産業・技術 


 ネットワーク型ストレージ(NAS)
ストレージ・システムに求められる課題は、蓄積したデータをいかに 安全に管理し、必要なときにすぐに取り出せる環境を構築できるかです。 最近のストレージのキーワードは、「ネットワーク化」です。
ネットワーク型ストレージには、いくつか規格が存在する 従来までのサーバ直結型のストレージ(Direct Attached Storage: 略して「DAS」と呼ばれる)に対して、ネットワーク型のストレージには 「NAS(Network Attached Storage)」や 「SAN(Storage Area Network)」 など、何種類か規格が存在します。
従来のファイル・サーバをそのままストレージ置き換える タイプが「NAS」で、ストレージで専用のネットワークを構成するタイプ として「SAN」や「iSCSI」などがあります。

● NAS(Network Attached Storage)
ファイル・サーバの機能が凝縮されており、ストレージの箱をネットワーク(主にイーサネット)に接続することで、すぐに利用できる手軽さが特徴。NFSやWindowsなどのファイル・システムをサポートしており、さまざまなクライアントからのアクセスに対応できる。簡易型ファイル・サーバとして手軽に利用できる反面、台数が増えていくと管理が行き届きにくくなるなど、DASと同様にスケーラビリティ上の問題がある点がデメリット。

● iSCSI
SANでは、ストレージ・ネットワークの構築にファイバ・チャネルという専用のインターフェイスを用いていたが、iSCSIではTCP/IPをベースとした通信制御を行うことで、イーサネットなどの汎用の安価なインターフェイスでネットワークを構築することが可能になった。通信のオーバーヘッドの高いTCP/IPを用いるため、SANに比べてパフォーマンス的には不利だが、IPによるルーティングが可能なことで、通信可能な距離がSANよりも長いというメリットがある。


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