Subject   : SED(表面電界ディスプレイ)

カテゴリー  : 産業・技術 


 SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)
表面伝導型電子放出素子(Surface-conduction Electron-emitter)という表示素子を応用したディスプレイ装置。FEDの一種で、ブラウン管(CRT)のような明るくてコントラストの高い画面を大型平面ディスプレイで実現する技術。  発光原理はブラウン管と同様で、電子を真空中に放って発光面に塗布された蛍光物質にぶつけるというもの。ブラウン管では電子を放出する電子銃が発光面から十数〜数十cm離れた位置に一つあるが、SEDではガラス基板上に電子放出部が画素と同じ数だけ格子状に並んでおり、各々が数mm離れて向かい合って配置されたガラス基板上の蛍光体に向けて電子を発射する。  ブラウン管のように偏向が必要ないため薄型大画面の平面ディスプレイを作ることができ、また、消費電力もブラウン管ディスプレイの半分程度で済む。液晶やPDP(プラズマディスプレイ)と並んで次世代の大型平面テレビ/ディスプレイを実現する技術として期待されている。
液晶のようにテロップがにじんだりせず、色再現性も抜群に良いため、早く製品化されることが望まれている。キヤノンと東芝の合弁会社、SED株式会社が開発を行っている。

● FED(電界放出ディスプレイ)
Field Emission Display 平面状の電子放出源(エミッター)から真空中に電子を放ち、蛍光体にぶつけて発光させる原理の表示装置。ブラウン管の電子銃にあたる装置を平面状にした技術で、ブラウン管(CRT)のような明るくてコントラストの高い画面を大型平面ディスプレイで実現する。  発光原理はブラウン管と同様で、電子を真空中に放って発光面に塗布された蛍光物質にぶつけるというもの。ブラウン管では電子を放出する電子銃が発光面から十数〜数十cm離れた位置に一つあるが、FEDではガラス基板上に微小な突起状の電極が画素と同じ数だけ格子状に並んでおり、各々が数mm離れて向かい合って配置されたガラス基板上の蛍光体に向けて電子を発射する。  微小な突起状の電極を使う方式をSpindt型という


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