Subject : 金属の表面処理技術
カテゴリー : 産業・技術
金属の表面処理技術
ほとんどの金属は、大気中では永くはその特有色感と光沢を保つことが出来ません。空気中の酸素と反応して、酸化物を表面に作って曇り変色して錆びていきます。
また、金属は一般的に、素地のままでは柔らかくて傷付き易いとか、あるいは熱に弱いなど、そのままでは実用に供しにくい弱点を持っています。
そこで、使用する目的にしたがって、金属の表面を内部とは異なった性質にすることを「表面処理」といいます。 表面処理は次のような目的と種類があります。
目的
メモ
防食
亜鉛、すず、ニッケル、クロム等のメッキ。
酸化皮膜処理(黒染め、アルマイト)。
美観
金、銀、銅、ニッケル、クロム等のメッキ。
塗装。電解・有機着色(ステンレスの着色やアルミニウムの着色等)
硬化
クロムメッキ、アルマイト等。焼入れ。
耐熱
セラミック溶射等
熱絶縁
セラミックコーティング等。
光反射
アルミニウムの電解研磨。銀メッキ等。
■ 表面処理の分類
表面処理は、素材に付着させるものと、素材を腐食させるものに大きく 分けられます。
素材に付着させるものとして、メッキ、塗装(手吹き。紛体塗装。静電塗装等) があります。
腐食を利用するものとしては、アルマイト アルミニウムに用いる陽極酸化皮膜処理。 電解着色・有機着色 主に、ステンレススチールやアルミニウムに対する着色法 などがあります。
メッキ、塗装、アルマイトによって、それぞれ皮膜の着き方が次のように異なって います。
1.メッキは角に良くつく
2.塗装は、角の着きが悪い
3.アルマイトは、素材のうちに着く
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