Subject   : 人工衛星(Artificial Satellite)

カテゴリー  : 産業・技術 


 人工衛星(Artificial Satellite)
 人工衛星は、地球などの惑星の周りを回る人工天体のこと。主に通信、観測などをさせるのが目的である。地球周回軌道以外を飛行する人工天体である宇宙探査機と区別される。

人工衛星は通常地球を周回する軌道にあるものが大部分であるが、惑星探査目的で火星や土星などの他の惑星を回る軌道上に観測機が到達しており、各惑星の人工衛星となっている。これらは惑星の観測を行ったり、火星探査機などのように他惑星の表面に着陸した宇宙探査機からの各種観測データを地球まで中継送信している。

地表からの高度がほぼ一定、すなわち円周上を周回する軌道を円軌道、 地表からの高度が軌道上の位置によって変化する軌道。この場合、軌道の形状は楕円であるものを楕円軌道といいます。 通常は静止軌道を始め円軌道が多いが、静止トランスファ軌道やモルニア軌道のような楕円軌道に衛星を投入することもります。

特に、高度 約35,786 kmの円軌道(Geosynchronous Orbit, GEO)。軌道傾斜角が約0度の軌道を「静止軌道」 (Geostational Orbit, GSO)と呼ぶ。また、近地点数100 km、遠地点36,000 kmの楕円軌道 (Geostational Transfer Orbit, GTO)を静止トランスファ軌道 と呼ぶ。

名称 メモ
ADEOS 地球観測プラットフォーム技術衛星
ADEOS-II 環境観測技術衛星。2002年12月14日に打ち上げられた日本の地球観測衛星。
ALOS 陸域観測技術衛星。2004年打ち上げ予定の日本の地球観測衛星。「だいち」
AQUA/AMSR-E 地球観測衛星。
ASTRO-EII X線天文衛星「すざく」
ASTRO-F 赤外線天文衛星「あかり」
DRTS JAXAが、2002年9月10日に打ち上げたデータ中継衛星。「こだま」
EGS 測地実験衛星「あじさい」。1986年8月13日打ち上げられた日本の測地衛星。
ETS JAXAの技術試験衛星。現在までにI〜[までが打ち上げられている。「きく8号」
EXOS-D 磁気圏観測衛星「あけぼの」
GEOTAIL 磁気圏尾部観測衛星「ジオテイル」
GCOM-W 水循環変動観測衛星
GOSAT 温室効果ガス観測技術衛星
INDEX 小型高機能科学衛星「れいめい」
SOLAR-B 太陽観測衛星「ひので」
TRMM/PR 熱帯降雨観測衛星
WINDS 超高速インターネット衛星「きずな」

 ⇒ 静止衛星
 ⇒ 衛星の軌道

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]