Subject   : 証券の分類

カテゴリー : 政治・経済


 証券の分類
財産(経済的価値のあるもの。金銭・不動産・商品など)に関する権利や義務を表す紙面のことを証券といいます。証券は、有価証券と証拠証券に分類できます。

有価証券とは、証券そのものに価値がある紙面で、株式・債券・手形・小切手などがあります。有価証券は、譲渡することによって、その有価証券の持つ財産的権利を移転することができます。

一方、証拠証券とは、証券そのものに価値がない紙面で、財産の証明書として使われています。預金証書・借用書・受取証書などがあります。

● 有価証券の分類(広義)
有価証券は、財産の権利の違いから、商品証券・資本証券・貨幣証券に分類できます。

商品証券とは、商品に対する請求権を表すもので、船荷証券、倉庫証券などがあります。資本証券とは、資本提供者の権利に対する請求権を表すもので、株券、債券などがあります。貨幣証券とは、貨幣に対する請求権を表すもので、為替手形、約束手形、小切手などがあります。

● 証券取引法第2条1項で定義される証券(資本証券)
狭義では、証券取引法第2条1項で定義される証券(資本証券)を有価証券と呼んでいます。

証券取引法第2条1項では、
(1)国債証券、
(2)地方債証券、
(3)特別の法律により法人の発行する債券、
(4)資産流動化の法律で定める特定社債券、優先出資証券又は証券、特定目的信託の受益証券、
(5)社債券、
(6)特別の法律により設立された法人の発行する出資証券(subscription certificate)、
(7)協同組織金融機関の優先出資証券又は証書、
(8)株券、新株引受権証書又は新株予約権証券、
(9)投資信託又は外国投資信託の受益証券
(10)貸付信託の受益証券、
(11)法人が事業資金調達のために発行する約束手形、
(12)オプションを表示する証券又は証書、
などの証券が有価証券として定義されています。

・出資証券とは、特殊法人に出資したものに対し、その持ち分を表す有価証券のことで、日銀の場合が有名です。
・受益証券とは、投資信託や貸付信託などの信託契約において、その受益権(利益を受ける権利)を表す証券のことです。
 ⇒ 景気動向指数 (diffusion index)

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