Subject   : 国際決済銀行(BIS)

カテゴリー : 政治・経済


 国際決済銀行(Bank for International Settlements)
国際決済銀行は、1930年に設立された中央銀行をメンバーとする組織(本部スイス、バーゼル)です。ドイツの第1次大戦賠償支払に関する事務を取扱っていたことが行名の由来ですが、それ以外にも当初から、中央銀行間の協力促進のための場を提供しているほか、中銀からの預金の受入等の銀行業務も行なっています。加盟先は2005年 9月末現在で、55先で、日本銀行は1994年 9月以降理事会メンバー(総裁がBIS理事)。

 BISでは、例年6月あるいは7月に年次総会を開催するほか、G10と呼ばれる主要国の中央銀行総裁が参加する会合を定期的に開催しています。また、G10中央銀行総裁会議に報告する様々な常設委員会があり、主なものに、バーゼル銀行監督委員会、支払・決済システム委員会、グローバル金融システム委員会があります。このほか、金融安定化フォーラム、保険監督者国際機構など各種会合の事務局機能も果たしています。

● 新BIS規制(Basel U)
 国際決済銀行(BIS)が導入した新しい自己資本比率規制。従来の貸し倒れなど信用リスクをにらんだ規制に加えて、市場リスクにも耐えられるように自己資本を積み増すことを主眼としており、現行規制より厳しい内容となる。
 日本では2007年3月末から適用された。現行規制に加え、格付けをはじめとする企業の信用度に応じて銀行が融資額などの管理を徹底するよう貸し出しの質の向上も求める。

(1)融資先の企業や国の信用度をきめ細かく計測、リスクに応じた自己資本を積むように求める、
(2)銀行による内部管理体制の確立と情報開示の徹底、
(3)事務処理事故や不正などで損失が発生するオペレーショナルリスクを把握し、適正な自己資本を積むように求める

などがポイント。
 ⇒ 公的金融機関について知りたい

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