Subject : FTサーバ(Fault Tolerant server)
カテゴリー : サーバ
FTサーバ(Fault Tolerant server)
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FTサーバとは、ひとつのハードウェア部品に障害が発生した際にも停止することなく稼動を続けられるようにしたサーバ。
CPU、メインメモリ、ハードディスク、ネットワークインターフェース、PCIスロットおよび電源などのハードウェア部品をそれぞれ2つずつ(または3つ以上)搭載し冗長性を持たせている。
FTサーバは、複数用意されたハードウェア部品を完全に同期させながら稼動することができる。例えばCPUの場合は、2つのCPUが常に同じ命令を同時に実行していることになる。このため、片方のハードウェア部品に障害が発生した場合や、片方の部品を交換する必要が生じた際にも、もう片方の部品が処理をそのまま途中から引き継ぐことができ、サーバは全く停止することなく稼動を続けられる。
従来、サーバの耐障害性を向上させるためには、障害が発生したときのためのサーバを別に用意するという方法が用いられてきた。この方法では、障害が発生した際、障害発生時用のサーバに処理を切り替える際に時間がかかりその間サーバの稼動は停止してしまう。また、障害発生時に行っていた途中状態の処理を別のサーバで引き継いで継続するということはできない。FTサーバはこれらの問題を解決し、耐障害性を大幅に向上させるものである。
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