Subject   : CBRとVBR

カテゴリー  : 映像・ビデオ 


 CBR(Constant Bit Rate)とVBR(Variable Bit Rate)
動画をMPEGで圧縮するときのもう一つのパラメータにCBRとVBRと いうものがあります。
CBRはConstant Bit Rate(固定ビットレート)の略で、音楽や映像などを データに変換する際のエンコード方式のひとつで、映像のMPEG2圧縮時の場合で 言うと、常に一定のビット量を割り当てる方式がCBRです。 これに対し、Variable Bit Rate(可変ビットレート)、略してVBRという 方式もあり、動きや色の変化の激しい部分に多くビット量を割り当てる方式と なります。

● VBR(Variable Bit Rate)
MPEGでは一般に、動き/変化が激しい場面では、同じ画質を維持するのに より多くのデータが必要となります。 ビットレートが固定だと、動きの少ない画面に比べ、動きが激しい場面では ノイズが目立ちます。 これを解消するために、一番動きが激しく本来ならばたくさんの情報量を 与えたい場面にビットレートを高く設定してしまうと、それ以外のシーンでは データ量が過剰になります。VBRなら、シーンに応じて、データ量がたくさん 必要な動きの激しい場面では多く、ほとんど画面に動きがない部分では少なく といった形でデータ量を自動的に調整してくれるため、画質を落とさず、 ファイルサイズを必要最低限に抑えることができて容量の節約になるため、 一般的に長時間記録に適しています。

● CBR (Constant Bit Rate/固定ビットレート)
 データの圧縮のし易さ、し難さに関係なく常に同じデータを割り当てつづける方法です。利点としては、圧縮後のファイルサイズが容易に予想(計算)出来る事や、データ送信上限が限られている場合にはその枠の中で最高のクオリティになります。 たとえば、DVDの場合CBRの9.8MbpsがDVDという規格の中で最高の画質になります。欠点はデータ量の割に音質、画質がよくない(品質が一定しない)ということです。MP3の場合CBRが一般的です。

● ABR (Average Bit Rate/平均ビットレート)
 エンコード時にのみ意味のある言葉でVBRの一種です。エンコード時に上限と平均、下限のビットレートを設定し、上限と下限を守りつつ、最終的に平均で指定したビットレートになるようにエンコードする方法です。ある程度全体の品質は同じに維持されますが、品質そのものは指定できません。利点はある程度データの転送に限度のあるときに、品質を維持しつつデータ量を減らせます。 例としてはDVDは、上限9.8Mbpsで収録しなければいけない上に片面一層だと4.7GBに収めなければいけないので、平均レート(最終ファイルサイズ)の指定も必要になります。

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